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数字から会社の動きを計る

    公認会計士として監査法人で働いていたときは、クライアントの企業の決算書が適正に作成されているか、会計にきちんと数字として反映されているかをチェックすることが仕事でしたが、どうしてそういう事業をやることになったのかという数字の裏側を知ることは監査法人という立場では限界があるということを実感していました。会社がどういった意思決定をして、それが決算書の数字としてどう表れているのかを当事者側で知る方が面白いなと思って事業会社への転職を検討していました。
    公認会計士になる前は、土木系の学科を卒業していたので橋を作る橋梁メーカーで設計に携わっていました。国の予算の中で橋を作るのですが、橋の設計は他に汎用が利かない仕事ですごく狭い業界でしたので、仕事を通じて自分の知らない新しい世界を見てみたいという想いも抱いていました。ベンチャーキャピタルとして、いろんな新しい分野・事業のベンチャー企業に触れられる機会は純粋に楽しそうだなと思いSBIインベストメントに転職しました。

    現在の主な仕事は運営しているファンドの決算書を作成して、ファンドに出資頂いている投資家の方々への開示業務が中心です。また親会社のSBIホールディングスが国際会計基準(IFRS)を採用しているため連結会計で一番重要になってくるのが投資先企業の評価で、そうした企業評価で必要になってくる投資先のベンチャー企業の情報も管理しています。
    最近ではファンドから出資しているベンチャー企業が三角合併をしたり、海外の会社と合併するケースなど、ベンチャー企業の成長ストーリーも多様化してきているので、私たちの業務もそうした多様化するケースに対応していかなければいけません。高度な専門知識も求められる仕事ですが、時には外部の専門家と議論しながら、難しい課題をクリアしたときの達成感は仕事へのやりがいにもつながっています。

ベンチャーキャピタルの役割も多様化

    最近では金融会社に限らず事業会社が自社の事業成長につなげるべく関連するベンチャー企業に投資をするCVC(Corporate Venture Capital)を私どもと一緒に立ち上げるケースが増えてきています。会計処理の観点からお話しすると、CVCを作ると事業会社の連結会計に入ることになりますので、今まであまりファンドを作ったことがない事業会社にファンドの会計処理の方法をレクチャーさせていただいたり、会計処理のために事業会社によって必要な情報が異なってくるので、どういう情報をこちらからお出しするべきかを確認して個別に対応するようにしています。
    また当社(SBIインベストメント)のベンチャーファンドに地域金融機関からご出資頂くケースも増え、そうした地域金融機関からも毎月こういう書類を出してほしいとか、決算情報だけでは足りないので追加でこういう書類を出してほしいというリクエストがあるので一つ一つ対応しています。個別対応は切りがないように思うかもしれませんが、営業部や投資部が築いてきた信頼関係を、バックオフィスとしても維持していくのは大切な役割の一つだと思っています。

    大きな会社になればなるほど、新しいことをやろうとしてもなかなか前に進まない、動きが遅くなるという会社はたくさんあると思うのですが、当社の場合は会社の意思決定から実行までのスピード感が早いので、バックオフィスとしてもそのスピード感で一気に動いています。
    当社では現在新しいファンドが次々と立ち上がっているので、投資先も毎月増えていて、投資環境はリーマンショックの後と比べたらだいぶ良い方向に変わってきています。私はバックオフィスなので投資先と直接的な関わりはありませんが、会計処理などの様々な問い合わせも受けるので、実務面でサポートした会社が当社のファンドから出資を受けたり、或いはその後上場したりすると、後ろからサポートする立場ではありますが嬉しくなります。
    事業会社とのCVCの立ち上げや地域金融機関から当社のファンドへの出資など、業界内でベンチャーキャピタルの存在感が高まっていることを実感している日々ですが、投資家の方々と投資先のベンチャー企業それぞれと向き合い、これまで以上にバックオフィスの立場からも様々なアンテナを張っていきたいと思っています。

    ニュース一覧

    2017年12月13日  「FinTech関連事業 新規メンバー採用」を追加しました。
    2017年7月21日   採用サイトをリニューアルしました。