第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1) 業績
[1] 業績の概要
 当連結会計年度における国内経済は、デジタル関連製品を中心に生産調整が進み、設備投資や個人消費に底堅さがみられた一方で、原油などの原材料価格の上昇による企業収益圧迫の懸念等、期末にかけて先行きの不透明感が強まる状況もみられました。
 一方、インターネットを取り巻く環境におきましては、国内のインターネット接続加入者は3,300万人を超え、このうち半数以上の1,900万人余りがブロードバンド通信を利用していると推計されております。今後はインターネットによる映像系サービス等の利用も拡大し、当社の主な投資対象分野でありますブロードバンド及びメディア関連事業はさらなる成長が見込まれると期待されております。 
 このような状況のもと、アセットマネジメント事業では、ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンドを中心に、投資コストを低下させつつ、より公開可能性の高い企業への集中的な投資を行った結果、当連結会計年度における、当社及び当社連結子会社が運用するファンド(以下「当社ファンド」)からの投資実績は、46社に対して168億円となりました。ブローカレッジ&インベストメントバンキング事業では、新規公開市場の好調等により、イー・トレード証券株式会社、ワールド日栄フロンティア証券株式会社、及びエース証券株式会社等の委託手数料、金融収益が増加いたしました。また、ファイナンシャル・サービス事業では比較的景気や株式市況に影響されにくい安定的な収益源としてのリース事業や低金利の住宅ローン事業等から継続的な収益がありました。
 以上により、当連結会計年度の業績は、売上高が81,511百万円(前年度比130.5%増加)、営業利益は24,869百万円(前年度比207.5%増加)、経常利益は27,291百万円(前年度比200.9%増加)、当期純利益は25,631百万円(前年度比502.1%増加)となりました。
[2] 業務別収益の状況 
<業務別収益の状況>
(a)経営成績
 
前連結会計年度
自 平成15年4月1日
至 平成16年3月31日
当連結会計年度
自 平成16年4月1日
至 平成17年3月31日
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
アセットマネジメント事業
12,595
35.6
24,258
29.8
 
投資事業組合等管理収入
3,737
 
 
4,625
 
 
 
営業投資有価証券売上高
6,458
 
 
11,242
 
 
 
不動産事業・投資顧問業務等
2,399
 
 
8,390
 
 
ブローカレッジ&
インベストメントバンキング事業
21,135
59.8
45,396
55.7
 
証券関連事業
20,060
 
 
44,095
 
 
 
商品先物関連事業
1,075
 
 
1,301
 
 
ファイナンシャル・サービス事業
1,633
4.6
11,857
14.5
合計
35,364
100.0
81,511
100.0
(注)1.記載金額の百万円未満を切捨てて表示しております。
2.前連結会計年度及び当連結会計年度にM&Aまたは事業再編により連結子会社となった主な会社についての連結損益計算書への計上開始時期は以下のとおりであります。
<前連結会計年度>
 
旧イー・トレード株式会社の連結売上高
平成15年6月以降
旧ワールド日栄証券株式会社の売上高
平成15年10月以降
フィデス証券株式会社の売上高
平成16年1月以降
ファイナンス・オール株式会社の連結売上高
平成16年2月以降
<当連結会計年度>
 
スワン・クレジット株式会社の売上高
平成16年4月以降
E*TRADE KOREA CO.,LTD.の売上高
平成16年4月以降
エース証券株式会社の連結売上高
平成16年10月以降
モーニングスター株式会社の連結売上高 
平成16年10月以降
イコール・クレジット株式会社の売上高 
平成16年12月以降 
<売上高>
1) アセットマネジメント事業
アセットマネジメント事業の売上高は投資事業組合等管理収入、営業投資有価証券売上高、不動産事業・投資顧問業務等から構成されております。
(投資事業組合等管理収入)
投資事業組合等管理収入はファンドの設立時にファンド募集基金に一定割合を乗じて算定される設立報酬、ファンドの当初出資金ないしは純資産価額等に一定割合を乗じて算定される管理報酬及びファンドの運用成績により収受される成功報酬より構成されております。
当連結会計年度におきましては、投資事業等管理収入が4,625百万円(前年度比23.7%増加)となっております。これは主に、平成12年3月から7月にわたり設立されたソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド(当初出資金総額150,500百万円)に加え、平成16年9月から平成17年3月に新たに設立したSBIブロードバンドキャピタル投資事業匿名組合、SBIブロードバンドファンド1号投資事業有限責任組合、及びSBIビービー・メディア投資事業有限責任組合からによるものであります。
(営業投資有価証券売上高)
キャピタルゲインを目的とした保有株式等を売却した場合、売却価額は営業投資有価証券売上高として計上されております。また、当企業グループが運営するファンドへ当社又は連結子会社が出資した場合、ファンドの決算に基づき、ファンドで計上された売上高の出資割合相当額が当社の営業投資有価証券売上高として計上されております。 
当連結会計年度におきましては、主に収穫期に入ったソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンドで計上された売上高の出資割合相当額を計上したことにより営業投資有価証券売上高が11,242百万円(前年度比74.1%増加)となっております。
(不動産事業・投資顧問業務等)
当連結会計年度において不動産事業・投資顧問業務等の収入が8,390百万円(前年度比249.6%増加)となっております。主な増加理由は不動産事業における匿名組合出資持分等の売却によるものであり、上記8,390百万円には不動産事業における営業投資有価証券売上高6,600百万円が含まれております。
2) ブローカレッジ&インベストメントバンキング事業
ブローカレッジ&インベストメントバンキング事業の売上高は主に証券関連事業及び商品先物関連事業から構成されております。
(証券関連事業)
証券関連事業収入は、証券売買取引に伴う委託手数料、新規公開株式の引受・売出手数料、株式の募集・売出しの取扱手数料等の収入より構成されております。
当連結会計年度におきましては、証券関連事業収入が44,095百万円(前年度比119.8%増加)となっております。当該収入は主にイー・トレード証券株式会社、ワールド日栄フロンティア証券株式会社、エース証券株式会社、及びE*TRADE KOREA CO.,LTD.で計上されたものであります。
(商品先物関連事業)
商品先物関連事業収入は、委託者が取引を転売又は買戻し及び受渡しにより決済したときに計上する商品先物取引の受取手数料等の収入より構成されております。
当連結会計年度において商品先物関連事業収入が1,301百万円(前年度比21.0%増加)計上されております。当該収入はイー・コモディティ株式会社で計上されたものであります。
3)ファイナンシャル・サービス事業
ファイナンシャル・サービス事業の売上高は主にマーケットプレイス事業、ファイナンシャル・プロダクト事業、およびファイナンシャル・ソリューション事業等から構成されております。当連結会計年度におきましてはファイナンシャル・サービス事業収入が11,857百万円(前年度比626.0%増加)となっております。当該収入は主にファイナンス・オール株式会社、ウェブリース株式会社、及びグッド住宅ローン株式会社等で計上されたものであります。
<売上原価>
1) アセットマネジメント事業
(営業投資有価証券売上原価)
キャピタルゲインを目的とした保有株式等(営業投資有価証券)を売却した場合、売却コストは営業投資有価証券売上原価(評価損が計上される場合にはこれを含む)として計上されます。また、当企業グループが運営するファンドへ当社又は連結子会社が出資した場合、ファンドの決算に基づき、ファンドで計上された売上原価(評価損が計上される場合にはこれを含む)の出資割合相当額が当社の営業投資有価証券売上原価として計上されます。
当連結会計年度におきましては、営業投資有価証券売上原価が4,840百万円(前年度比14.7%減)となっております。なお、不動産事業における営業投資有価証券売上原価5,400百万円を含めると営業投資有価証券売上原価は合計で10,240百万円となります。 
(投資損失引当金繰入額)
投資損失引当金は期末現在に有する営業投資有価証券の将来の損失に備えるため、投資先会社の実情を勘案の上、その損失見積額を計上しております。
当連結会計年度におきましては、71百万円の戻入(前連結会計年度は574百万円の繰入)となっております。
(その他の売上原価)
当連結会計年度におきまして、その他の売上原価のうち、アセットマネジメント事業に係るものは7,859百万円(前年度比101.3%増)となっております。主なものは人件費の他、不動産売上原価(不動産事業における営業投資有価証券売上原価5,400百万円を含む)、支払報酬等であります。
2) ブローカレッジ&インベストメントバンキング事業
ブローカレッジ&インベストメントバンキング事業の売上原価は、信用取引の貸借利息等に係る金融費用であり、当連結会計年度におきましては2,327百万円(前年度比141.6%増)であります。
3) ファイナンシャル・サービス事業
ファイナンシャル・サービス事業の売上原価の主なものはウェブリース株式会社におけるリース原価等であり、当連結会計年度におきましては5,373百万円(前年度比495.4%増)であります。
<販売費及び一般管理費>
当連結会計年度におきまして販売費及び一般管理費は35,319百万円(前年度比131.5%増)となっております。主なものは人件費、証券システムの業務委託費等であります。
<営業外損益>
営業外損益は純額で当連結会計年度2,421百万円(前年度比146.6%増)の利益となっております。ワールド日栄フロンティア証券株式会社の取得に伴って発生した貸方連結調整勘定の償却等で1,973百万円の利益を計上する一方、支払利息や新株発行費の償却による費用の発生がありました。
<特別損益>
 特別損益は純額で当連結会計年度12,735百万円(前年度比333.2%増)の利益となっております。主なものは投資有価証券売却益3,972百万円及び持分変動によるみなし売却益10,569百万円を計上する一方、特別法上の準備金繰入額1,176百万円を計上いたしました。
(b)キャッシュ・フロー
   「7.財政状態及び経営成績の分析」の「5.資本の財源及び資金の流動性についての分析」に記載のとおりであります。