2004年8月19日
ソフトバンク・インベストメント株式会社

当社の子会社で企業再生及びバイアウトファンドの運営会社であるエスビーアイ・キャピタル株式会社(以下、「SBIC」と言います。本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾吉孝)は、その子会社であるエスビーアイ・キャピタルソリューションズ株式会社(以下、「SBICS」と言います。)を通じ、メザニン投資(注1)及びDIPファイナンス事業に参入することと致しました。

SBICは、平成13年4月に設立された後、同年5月にLBOファンド、続いて平成14年2月に日本国内でいち早く企業再生ファンドを組成して以来、川﨑電気株式会社(平成16年8月に「株式会社かわでん」に社名変更)を始めとする合計7社に対してLBO、MBO、企業再生投資を行ない実績を積み上げてまいりました。

3年半に渡る投資活動の中で、ハイ・イールド債、劣後ローン、優先株式等のメザニン投資、不良債権の買い取りやDIPファイナンスに対する強い必要性を感じてまいりましたが、現在こうした資金調達ニーズに対してリスクを取って迅速且つフレキシブルに対応できる日本の金融機関は少ない状況です。こうした中で、従来のエクイティ投資に加え、様々な形態でのリスクキャピタルを提供できる体制を整えるために、メザニン投資及びDIPファイナンスに特化した30億円のパイロットファンドを新規に組成することと致しました。これにより、SBICはエクイティからハイブリット型債券、シニアデットをカスタムメイドで一気通貫して提供できるインフラを揃えることになり、LBO、MBO、企業再生に関連する企業の資金調達及び株主や債権者の経済的リターンや資本構成に対する多様なニーズに柔軟且つ迅速に対応することができるものと考えております。

尚、パイロットファンドの運営会社であるSBICSに、株式会社東京スター銀行のDIPファイナンス部門の立ち上げに多大な貢献を果たした木下玲子氏を代表取締役COOとして招聘し、ソフトバンク・ファイナンス・グループの持つ広範なネットワーク及び迅速な意思決定並びにリスクを取る企業文化を最大限に活用し、日本で有数のメザニン投資及びDIPファイナンス・プロバイダーを目指していく所存です。

以上

(※1) メザニンの直訳は「中二階」で、株式と負債との中間を意味します。メザニン投資とは、ミドルリスク・ミドルリターンを狙うファイナンス形態のことで、従来の借入・社債と普通株式の中間に位置する優先株式、新株予約権付社債、劣後ローン等に投資することを言います。

(各社の概要)

【エスビーアイ・キャピタル株式会社】
所在地 東京都港区西新橋一丁目10番2号
代表者 北尾吉孝
資本金 3,000万円
事業内容 バイアウト及び企業再生ファンドの運用
【エスビーアイ・キャピタルソリューションズ株式会社】
所在地 東京都港区西新橋一丁目10番2号
代表者 北尾吉孝
資本金 1,000万円
事業内容 メザニンファンドの運用