2007年1月30日
SBIホールディングス株式会社

SBIホールディングス株式会社(以下「当社」)は、当社子会社SBIバイオテック株式会社(以下「SBIバイオテック」)を通じて、米国のODC Therapy,Inc.(以下「ODC」)、中国の長春華普生物技術有限公司(以下「長春華普」)、日本の株式会社ギンコバイオメディカル研究所(以下「ギンコ」)という3カ国のバイオベンチャーとの提携により創薬シーズの提供を受け、継続的な創薬パイプラインを有する創薬事業を開始することにつき各社と基本的に合意いたしました。

SBIバイオテックは、日本における分子生物学の第一人者である新井賢一博士、Jacques Banchereau博士(米国ベイラー免疫研究所所長)、Yong Jun Liu博士(米国MDアンダーソン癌研究所癌免疫研究センター所長)の提唱に当社が賛同し、当初準備計画会社として発足しておりましたが、この度の基本合意を受けて、今後の事業展開に備えるべく、当社及び当社グループの運営ファンドを引受先とする総額19億円の第三者割当増資を実施し、平成19年1月29日付けで払い込みが完了いたしました。また、今後の各社との資本提携、ギンコとの包括的提携に関しても現在準備を進めております。
一般に日本の創薬型バイオベンチャーは、一つの薬の開発に成功したとしても、その後の継続的な創薬シーズ確保が難しく、持続的に成長を維持することが困難となっております。またそのことが、上場バイオベンチャーの株式市場における正当な評価を妨げる原因でもありました。SBIバイオテックは、各国の有力バイオベンチャーとの提携によりこの問題の解決を図り、創薬基礎研究と医薬製品化の事業領域において、世界初となる日本・米国・中国の3カ国に及ぶジョイント型創薬バイオベンチャーとしての飛躍的な成長を目指してまいります。

当社グループは、ベンチャーキャピタルファンドの運営を通じて、従来よりIT・バイオ分野を中心に多数のベンチャー企業への投資・育成を行ってきております。尚、バイオ分野においては、バイオビジョン・ライフサイエンス・ファンド1号及び、SBIバイオ・ライフサイエンス投資事業有限責任組合を運営中であり、また現在SBIライフサイエンス・テクノロジー投資事業有限責任組合を募集中です。
今般のSBIバイオテックの提携により、SBIグループは今後、バイオベンチャーにファンド投資を行うだけでなく、より直接的にバイオベンチャーの育成に関与し、国内バイオ市場成長へのより一層の貢献を目指してまいります。

1. SBIバイオテックの概要

(1) 商号
SBIバイオテック株式会社(英文名:SBI Biotech Co., Ltd.)
(旧商号:SBIイミュノセラピー・プランニング株式会社)
(2) 代表者
取締役会長北尾 吉孝
代表取締役社長新井 賢一
(3) 所在地
東京都港区六本木1-6-1
(4) 資本金
資本金9.9億円
資本準備金9.5億円(平成19年1月29日増資払込完了後)
(5) 出資比率
SBIホールディングス 53.61%
SBIバイオ・ライフサイエンス投資事業有限責任組合 46.39%

2. SBIバイオテックと各国バイオベンチャー企業との提携関係図

日本・米国・中国のバイオベンチャー企業はそれぞれ、SBIバイオテックに当初3種類の創薬シーズを提供。また各社とSBIバイオテックとの間の資本提携についても準備中。0130_a.gif

 

(ご参考)

【ODC Therapy, Inc.の概要】

所在地
3310 Live Oak Street, Suite 401 Dallas, Texas, USA 75204
代表者
Dr. Karen Hargreaves
設立
2004年2月25日
事業内容
がん治療分野において「樹状細胞」に着目した細胞治療の研究開発を行っている米国のバイオベンチャー。ベイラー研究所(テキサス州ダラス)の持つ知的財産の一部を独占的に使用する権利を保有している。
URL
http://www.odctherapy.com/index.html

 

【長春華普(Changchun Huapu)生物技術有限公司の概要】

所在地
中国吉林省長春市新民大街2号
代表者
許為民
設立
2002年2月8日
事業内容
がん及び、免疫分野において核酸を用いた治療薬・予防薬を開発している中国のバイオベンチャー。吉林大学医学部(中国吉林省)発のバイオベンチャーであり、MDアンダーソンがんセンター(テキサス州ヒューストン)やMIT(マサチューセッツ州ボストン)所属科学者のバックアップを受けている。

【株式会社ギンコバイオメディカル研究所の概要】

所在地
東京都港区白金台4-7-4白金台STビル8階
代表者
山田公政
設立
2001年3月30日
事業内容
がん及び、免疫分野において創薬シーズを発掘し、知的財産として管理する「創薬シーズ発掘事業」及び、その中から有望なシーズを選択・評価し、社内開発を行う「創薬研究開発事業」の2つの事業を展開。同社は、新井賢一博士(日本における分子生物学の第一人者で元東京大学医科学研究所所長・元東京都臨床医学総合研究所研究統括顧問)、Yon Jun Liu博士(MDアンダーソンがんセンター教授)をメインとした著名な科学者のバックアップを受けている。
URL
http://www.ginkgobio.co.jp/

以上