2008年5月28日
SBIアーキクオリティ株式会社

指定確認検査機関・登録住宅性能評価機関業務を行うSBIアーキクオリティ株式会社(東京都千代田区 代表取締役:廣瀬良一 以下「当社」といいます。)は、この度、建築物総合環境性能評価システム(以下「CASBEE」※1 といいます。)評価認証機関として財団法人建築環境・省エネルギー機構(以下「IBEC」といいます。)の認定を受け、本日5月28日よりCASBEE評価認証業務を開始いたしました。

21世紀は環境の世紀といわれ、20世紀後半から地球環境破壊への対応および温暖化対策の必要性が求められ続けています。そしていまや世界的な規模、あらゆる分野・産業で、環境に対する調査・研究、温暖化対策と技術開発が進められ、環境団体の設立とそれらに関わる人材育成にも力が注がれています。そうした中、建築物が持つ環境に対する性能の評価は早い時期から広く関心を集めていて、各国でその評価手法の開発が行われてきました。

日本国内においては、2001年から国土交通省主導の下、産官学共同のプロジェクトが発足し、CASBEEの開発が進められてきました。2005年の「SB05Tokyo」※2 においてCASBEEは、日本の誇る建築物環境性能評価システムとして世界に向けて発信され、現在ではその研究段階から、実用段階へと移り、IBECが主体となり、評価員登録制度や認証制度がスタートしています。さらなる普及推進に向けては、建築行政の取り組みとして『自治体版CASBEE』が運用され、横浜市をはじめとする政令指定都市を中心に全国的な拡がりを見せています。2007年12月には国土交通省により「住宅・建築分野における省エネルギー対策の方向性」が示され、その中でもCASBEEの積極利用と有効性が示されており、2008年7月に行われる北海道洞爺湖サミットでは、各国のエネルギー効率指標や、省エネルギー対策が議論されることになっています。また、IPCC※3 第4次報告書でも住宅・建築分野における温室効果ガス削減の可能性の大きさがレポートされており、建築物のエネルギー効率向上の具体的な指標を示すことは先進国の責務となっています。

このような状況を背景として、環境性能を備えた建築物の普及推進と省エネルギー社会の実現に向けて、CASBEEへの期待、活用は今後飛躍的に高まることが予想されます。

当社は、今回開始するCASBEE評価認証業務を通じてより多くの建築事業主、建物取得者の環境配慮性能を備えた建築物の獲得を支援するとともに、住宅・建築分野の環境保全に貢献してまいります。 これからも顧客の皆様のための建築品質、建築価値の確保と向上を支援すべく、様々な建築関連業務及び各種サービスの提供に努めてまいります。

  1. ※1 CASBEE(Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency) :建築物総合環境性能評価システム
  2. ※2 SB05Tokyo:国土交通省主催2005サステナブル建築世界会議東京大会
  3. ※3 IPCC:気候変動に関する政府間パネル

 

0528_a.jpg■当社が行う、CASBEE評価認証機関の業務概要

  1. 業務の内容
    建築物総合環境性能評価システム(:CASBEE)による建築物の評価認証業務
  2. 業務の対象建築物
    戸建住宅を除く建築物
  3. 業務の対象区域
    日本全域  
 ■当社の概要 (平成20年5月28日現在)
  1. 商号: SBIアーキクオリティ株式会社
  2. 代表者: 代表取締役 廣瀬 良一
  3. 所在地: 東京都千代田区五番町4番地5 五番町コスモビル3階 〒102-0076
  4. URL: http://www.sbiaq.co.jp/
  5. 資本金: 1億4517万5000円
  6. 主な事業内容:
    CASBEE評価認証機関(IBEC機関認定第2号)として行う、CASBEE評価認証業務
    指定確認検査機関(国土交通大臣指定第18号)として行う、建築確認検査業務
    登録住宅性能評価機関(国土交通大臣登録第33号)として行う、住宅性能評価業務
    住宅及び建築物の調査、検査、診断及び鑑定、エンジニアリング・レポートの作成業務

以上