2010年10月18日
SBIホールディングス株式会社

 当社はこのたび、中国の最高学府の一つである復旦(フクタン)大学(中華人民共和国上海市)と、中国の有望な未公開企業を投資対象とする投資ファンドを共同設立することで基本合意いたしました。

 このたび共同設立するファンドは、米ドル建てファンド及び人民元建てファンドの2本のファンドで、人民元建てファンドは中国国内で人民元資金を共同募集する予定です。なお、両ファンドともに、今後当社が中国に設立するファンド管理会社にて一括運用を行ってまいります。
 このたび設立するファンドでは、復旦大学が強みとするバイオ、グリーンテック、IT・メディア、新エネルギー等の分野を中心とした同大学関連企業や、同大学発のベンチャー企業などを主な対象とし、積極的な投資活動を行ってまいります。これまでSBIグループが培ってきたファンド運営及び企業育成ノウハウ等を生かしてまいります。

 中国においては、主要大学が中心となって企業グループを形成しており、その中から、数々の上場企業を輩出しております。当社はこれまでも中国の清華大学及び北京大学傘下の会社と投資ファンドを共同で設立してまいりましたが、このたびの復旦大学との提携により、中国の三大名門校の全てと投資ファンド運営で提携することとなりました。特に復旦大学は、上海及び長江デルタの産・官・学各分野への影響力が非常に大きく、今回の提携により、当社の中国南方地域への事業拡大との相乗効果が期待できます。当社は今後も、中国を始めとした高い成長率が見込まれる諸国において、さらなる投資体制の強化を図ってまいります。

(ご参考)【復旦大学(Fudan University)の概要】
 1905年に創立された復旦大学は、国家重点大学の一つに指定されており、中国において清華大学及び北京大学と並ぶ中国の三大名門校の一つです。傘下のベンチャー企業には、中国初の大学発ベンチャー企業として1993年に上海証券取引所(A株)へ上場した復旦復華や、2000年に香港GEM市場へ上場した上海復旦マイクロエレクトロニクス、2002年に同じく香港GEM市場へ上場した復旦張江生物医薬などがあります。また、復旦大学のインキュベーションセンターは、2005年に中国の科学技術部より「国家級の科学技術創業センター」に認定されるなど、中国の科学技術の発展に貢献しています。

以上