2012年2月29日
SBIホールディングス株式会社

 当社子会社で5-アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した医薬品、化粧品、健康食品の研究・開発等を行っているSBIアラプロモ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員CEO:北尾 吉孝、以下「SBIアラプロモ」)は、このたび第一種医薬品製造販売業許可を取得し、製薬企業として事業を行うこととなりましたのでお知らせいたします。
 また当社グループでは、ALA関連事業を今後の成長分野と位置づけており、SBIアラプロモの第一種医薬品製造販売業許可の取得を機に同事業の組織体制の変更を行うことにいたしましたのであわせてお知らせいたします。

 現SBIアラプロモは、本年4月1日付でSBIファーマ株式会社(予定、以下「SBIファーマ」)に社名変更し、製薬会社として医薬品等の研究・開発を担う一方、新たに化粧品、健康食品の販売事業を開始する会社としてSBIアラプロモ株式会社(予定、以下「新SBIアラプロモ」)を新設し、日本国内での販売拡大を目指してまいります。また、それぞれの会社の株式を新設のALA関連事業統括会社(以下「ALA事業統括会社」)のもとに移管し、新たな組織体制のもと、SBIファーマならびに新SBIアラプロモが各々の事業に注力することで更なる事業拡大を図るとともに、今後はALA関連事業のグローバル展開も進めてまいります。

 なお、SBIファーマは、厚生労働省からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)に指定されている悪性神経膠腫の摘出手術中に使用する体内診断薬(有効成分:5-アミノレブリン酸塩酸塩、以下「本ALA診断薬」※2)の日本国内への導入をノーベルファーマ株式会社と共同で進めており、現在は国内における第III相臨床試験の患者組み入れが終了しています。SBIファーマは、今後は、新薬の開発に向けた事業展開を積極的に推進してまいります。

<ALA関連事業における新組織体制図(予定)> ALA関連事業における新組織体制図(予定)

<SBIファーマ(現SBIアラプロモ)の概要>

(1)商号 SBIファーマ株式会社(2012年4月1日変更予定)
(2)代表者 北尾 吉孝
(3)所在地 東京都港区六本木1-6-1
(4)事業内容 5-アミノレブリン酸(ALA)を用いた化粧品、健康食品、医薬品の開発、製造、 販売
(5)資本金 3,293百万円(2012年2月末時点)

<新SBIアラプロモの概要>

(1)商号 SBIアラプロモ株式会社(2012年4月1日変更予定)
(2)代表者 竹崎 泰史
(3)所在地 東京都港区六本木1-6-1
(4)事業内容 5-アミノレブリン酸(ALA)を用いた化粧品および健康食品の製造、販売
(5)資本金 50百万円(2012年2月末時点)

(※1)5-アミノレブリン酸(ALA)とは:
体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与するタンパク質の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン、かいわれ大根等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。

(※2)本ALA診断薬は、悪性神経膠腫の摘出手術中における腫瘍組織の可視化を目的とした光線力学的診断(Photodynamic Diagnosis : PDD)のための経口体内診断薬で、SBIアラプロモの事業パートナーである独medac社がすでに欧州医薬品審査庁(EMEA)の承認を受け、欧州27ヶ国で使用されています。

以上