2012年5月31日
SBIホールディングス株式会社

 当社はこのたび、オランダの開発金融公庫であるFinancierings-Maatschappij voor Ontwikkelingslanden(以下、「FMO」)と、今後の成長が期待される新興アジア諸国における金融機関等を投資対象とするファンドを共同設立することで基本合意いたしましたので、お知らせいたします。

 このたび設立するファンドの当初出資約束金総額は60百万米ドル(うち85%は既にコミットメント済み)であり、最終的には出資約束金総額を最大80百万米ドルまで拡大する予定です。なお、本ファンドの運用・管理はシンガポールの当社現地法人SBI VEN CAPITALによって行われます。

 新興アジア諸国は国内消費の増加やアジア域内貿易の拡大に支えられ、引き続き堅調に成長するものと期待されています。さらに、高い経済成長のもと行われる構造改革、貧困層の金融サービスへのアクセス向上を目指す政策方針、金融分野における技術の向上といった要素は、新興アジア諸国における金融セクターへの投資にとって明るい要因となっております。

 当社グループは、これまでも高い成長率が見込まれる新興アジア諸国の金融機関へ投資を行ってまいりました。またFMOは、新興アジア諸国を始めとして180社を超える金融機関に投資・融資を行ってきた実績があります。このたび設立するファンドは、当社およびFMO両社がこれまで培ってきた投資事業や金融サービス事業におけるノウハウ等を最大限活用し、有望な投資対象先の選定・管理を行うことで、急速な成長が期待される同セクターに対する投資収益を最大限享受することを目指してまいります。

【FMOの概要】
 オランダの政府が51%出資を行う1970年設立の開発金融公庫。成長市場の持続的発展の原動力となるような民間企業への投資を行い、資金のみならず、ノウハウの提供や投資先との連携も行う。投資残高は59億ユーロで、主に金融機関、農業・エネルギー、食料・水といった成長に不可欠な3分野への投資を行う。

以上