2013年1月21日
SBIファーマ株式会社

 SBIホールディングス株式会社の子会社で 5-アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員CEO:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)は、バーレーンにおいて糖尿病に関する臨床研究を開始するために、湾岸諸国立大学であるArabian Gulf University (AGU)と基本合意書を締結いたしましたのでお知らせいたします。

 国際糖尿病連盟の調査によると、バーレーンを始めとする中東諸国は糖尿病患者の比率が高い地域とされています。Arabian Gulf Universityでは、湾岸諸国のアラブ人を対象として、GCP(※2)に準拠した医薬品臨床開発体制の整備に着手しており、安全性の高い5-アミノレブリン酸(ALA)を主成分とする糖尿病治療の補助栄養剤を、その臨床研究の最初のモデルに選びました。このたびのArabian Gulf Universityとの基本合意書締結を受け、今後、バーレーン国防軍病院(※3)糖尿病診療科とArabian Gulf Universityの附属病院を中心に、臨床研究を展開してまいります。

 SBIファーマはバーレーン政府の要望に応えるべく同国政府と緊密に連携して事業を進めていくとともに、世界中の一人でも多くの方の健康に携われるよう、今後もALAの様々な可能性を追求し、国内外のパートナーとの研究開発に努めてまいります。

【Arabian Gulf Universityとは】
 1981年に湾岸6か国によりバーレーンに設立された医学系総合大学で、湾岸諸国では最も古い医学教育の歴史をもつ。現在は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、オマーン、カタール、バーレーンの6か国が運営しており、2007年にはフレンチ・アラビアン ビジネススクールも開設されている。

(※1)5-アミノレブリン酸(ALA)とは:体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与するタンパク質の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン、かいわれ大根等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
(※2)GCP(ジーシーピー)とは:Good Clinical Practiceの略で 医薬品の臨床試験の実施の基準
(※3)バーレーン国防軍病院とは:Bahrain Defense Force Royal Medical Service Hospitalで、医療費は全額国家負担

以上