2013年12月13日
SBIホールディングス株式会社

 当社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)およびブルネイ・ダルサラーム国・財務省は、2010年6月にイスラム法適格ファンドのSBI Islamic Fund (Brunei) Ltd.(以下、「SBI Islamic Fund」)を共同で設立しましたが、本ファンドによるインドネシアの大手物流会社PT Pandu Siwi Sentosa(パンドゥ・シウィ・セントーサ)(本社:インドネシア共和国・ジャカルタ市、代表者:H.M. Bhakty Kasry(バクティ・カスリ)、以下「パンドゥ社」)へのイスラム金融のスキーム(Musharaka(ムシャラカ)※)を用いた投資事例が、ブルネイ・ダルサラーム国で11月28日に開催されましたイスラム金融フォーラム(Islamic Finance news Brunei Roadshow 2013)においてユニークな投資事例として紹介されましたので、お知らせいたします。

 本イスラム金融のスキームは、パンドゥ社とSBI Islamic Fundとがジョイントベンチャーを設立し、SBI Islamic Fundがジョイントベンチャーに出資する形式をとっております。SBI Islamic Fundからの出資は、将来パンドゥ社が株式公開を行うタイミングで、パンドゥ社普通株式への転換が可能であり、このようなイスラム金融スキームの未公開企業投資への応用は、インドネシアでは初の事例と言われており、日系企業としても初めての取り組みと考えられます。
 パンドゥ社への投資額は事業進捗等に応じて合計9百万米ドルを予定しており、2013年12月中に6百万米ドルの投資を実行する予定です(既に2013年3月に3百万米ドルを実行済み)。

 SBI Islamic Fundは、イスラム圏において構築した広範なネットワークやノウハウ等を最大限活用し、今後も急速な成長が期待されるアジアの新興国を中心としたイスラム法適格の有望な中小型企業への投資・育成に努めてまいります。

【パンドゥ社の概要】
1992年設立のインドネシアの大手物流会社。インドネシア国内の宅配サービス・倉庫・物流関連サービスにおいて20年以上の経験を持ち、国内宅配便市場において17%のシェアを有する。現在、インドネシア全土に158ヶ所の営業所、2,000人以上の従業員を有しており、国内において最大規模の営業ネットワークを抱えている。

※Musharaka:イスラム金融のスキームの一つであり、合弁プロジェクトのような共同出資の仕組みであり、資金の出し手は事業投資から生み出された収益、配当を受け取る権利を持つとともに、事業自体の所有権、経営権の一部を持つことができる。

以上