2014年1月7日
SBIホールディングス株式会社
SBIバイオテック株式会社
SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾吉孝)の子会社で、癌、自己免疫、アレルギー等の疾患に対する創薬研究開発等を手掛けるSBIバイオテック株式会社(本社:東京都港区、以下「SBIバイオテック」)は、2013年12月27日付で新井賢一が同社の取締役会長に就任し、松森浩士(まつもりひろし)が新たに代表取締役社長に就任いたしましたのでお知らせします。
1. 異動の理由
東京大学医科学研究所所長を務め分子生物学、分子免疫学の日本における第一人者で、SBIバイオテックの前身であるギンコバイオメディカル研究所を設立した新井賢一が、2007年に代表取締役社長に就任して以来、SBIバイオテックは、より開発ステージの高い核酸医薬、免疫細胞治療、健康医薬の新しいパイプラインを主として海外から導入し、前臨床から臨床治験の新たな開発ステージに進めるための体制を整えてまいりましたが、今後のSBIバイオテックの更なる企業価値向上を図るためには、同氏が専門分野の研究や学術的な活動により注力し、世界のバイオサイエンスの発展に広く貢献すること、また同社が新規株式公開に向けた具体的な準備を進めている中で、世界の製薬業界に精通した人材を招聘し、マネジメント力の更なる強化を図ることが望ましいと考えられることから、新井賢一が同社の取締役会長に、松森浩士が代表取締役社長に就任する新たな経営体制に移行することにいたしました。
新社長となる松森浩士は、製薬大手の米国Pfizer, Inc.の日本法人であるファイザー株式会社において、新薬臨床開発、開発薬事、マーケティング、経営企画等で幅広いポストを歴任したのち、エスタブリッシュ医薬品事業部門を一から立ち上げ、業界で注目される多くの試みや事業提携を短期間で実行に移し、新しいビジネスモデルを確立して同社の新規事業の推進に手腕を発揮しました。SBIバイオテックは、製薬業界で豊富なビジネス経験を持つ新社長を迎えた新たな経営体制の下、同社と同社子会社であり、米国Pfizer, Inc.とも関係が深い米国Quark Pharmaceuticals, Inc.の有する複数の創薬パイプラインの導出に全力を期しながら、2014年中の新規株式公開に向けた準備を進めるとともに、更なる収益構造の強化やグローバル経営の加速に取り組むなど、今後も同社の企業価値向上に努めてまいります。
氏名 | 松森 浩士(まつもり ひろし) |
出身地 | 長野県 |
生年月日 | 1956年7月24日(57歳) |
最終学歴 | 1982年3月 明治薬科大学 大学院修士課程 微生物学専攻卒業 |
1982年4月 | 台糖ファイザー株式会社(現ファイザー株式会社)入社 研究開発本部配属 |
1994年4月 | 同 医薬マーケティング部 抗真菌剤グループプロダクトマネージャー |
1996年12月 | 同 研究開発本部臨床開発統括部 臨床開発部長(感染症系薬担当) |
2000年5月 | 同 開発薬事統括部 統括部長 参事 |
2004年3月 | 米国ファイザー社 La Jolla研究所出向 Global Regulatory Leader |
2008年9月 | ファイザー株式会社 執行役員 経営企画統括部長 |
2009年3月 | 同 執行役員 コーポレートアフェアーズ・信頼性保証部門長兼総括製造販売責任者 |
2009年12月 | 同 取締役執行役員 エスタブリッシュ医薬品事業部門長 |
2013年4月 | 同 取締役執行役員 エスタブリッシュ医薬品事業アジアパシフィック地域戦略担当バイスプレジデント |
2013年12月 | 同 取締役 退任 |
<SBIバイオテック株式会社の概要>
SBIバイオテックは、SBIホールディングス株式会社傘下の医薬品会社であり、世界の研究者ネットワークを通して複数の創薬パイプラインを日本・米国・中国・韓国等から集めるグローバルなバイオベンチャーとして事業を展開しています。2001年に、東京大学医科学研究所所長を務め分子生物学、分子免疫学の日本における第一人者である新井賢一が設立したギンコバイオメディカル研究所がSBIバイオテックの前身であり、免疫治療・細胞治療をグローバルな視点で推進することを目的に、2007年にSBI ホールディングス株式会社の傘下に入りました。2012年には、米国カリフォルニア州に本拠を有するバイオベンチャー企業で、臨床開発段階のsiRNAパイプラインを数多く保有しているQuark Pharmaceuticals, Inc.を完全子会社化したことで、研究開発力の強化と効率化を図り、双方が保有するパイプライン等の研究開発を加速させることが可能となりました。
SBIバイオテックは、SBIグループのネットワークを活用して多くのベンチャーキャピタルから資金を得て研究開発を進めると同時に、製薬企業や大学病院との連携のもとに、創薬と新たな治療法開発を進めています。SBIバイオテックの詳細については、ウェブサイト(www.sbibiotech.jp)をご参照ください。
以上