2014年3月4日
SBIホールディングス株式会社

 当社は、本日開催の臨時取締役会において、香港取引所メインボードに上場している当社香港預託証券(以下、「HDR」)について、上場廃止することを決議しましたので、お知らせいたします。なお、当社普通株式の東京証券取引所市場第一部への上場は継続いたします。

1. 上場廃止する理由
 当社は、中国をはじめとするアジア地域での知名度向上によるビジネス拡大を目的として、2011年4月、日本における上場企業としては初めて香港取引所メインボード市場へのセカンダリー上場を果たし、それ以降、アジア諸国の様々な事業パートナーとの提携を通じて投資ファンドの設立や金融機関への事業投資等を進めるなど、実際にアジア地域でのビジネス拡大を推進してまいりました。また昨今では、上海自由貿易試験区におけるインターネットを駆使した金融事業を現地パートナーと共同展開すべく準備を進めるなど、中国本土での新しい金融市場の開拓に挑むステージに入り、アジア地域での知名度向上によるビジネス拡大という上場当時の目的は十分に達成された状況にあります。

 また当社が香港取引所へHDRを上場して以降は、当社の子会社等が海外市場へのプライマリー上場を行うことで、グループ各社の海外での事業展開を加速させる戦略を進めております。その実例として、韓国では当社子会社のSBIモーゲージ株式会社、SBI AXES株式会社がそれぞれ上場し、台湾でも当社グループ運営ファンドの投資先である株式会社オートサーバーが上場を果たしております。

 一方で、当社HDRについては当社普通株式への転換が進んだことから、その残高は2014年1月末現在においては1,218,500HDR(預託株式数121,850株、2014年1月31日終値ベースでの時価総額は約174百万円)となっており、預託株式数の発行済株式総数に対する割合は0.05%と、HDR上場時の9.1%に比べ大幅に減少しその取引量も僅かなものとなっております。

 以上のとおり、HDRの上場を今後も維持する当社にとっての意義が失われつつあること、さらに当社HDRの上場廃止による株主・投資家の皆様への影響は軽微であると考えられることから、HDRを上場していることにより生じる経費の削減や業務の効率化を図るべく、香港取引所における当社HDRの上場を廃止することにいたしました。
 なお今後の当社子会社等の海外プライマリー上場にあたっては、引き続き香港取引所を重要な市場の一つと位置づけ積極的に検討していく方針です。

2. 今後の見通し
 今後所定の手続きを経て香港取引所による承認が得られた場合に、2014年6月25日に上場廃止となる予定です。
 なお、本件による当社連結業績への影響は軽微です。

以上