2015年9月24日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)の子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)は、同社が運営するファンドを通じてArgusアルガス Cyberサイバー Securityセキュリティー Ltd.(本社:イスラエル・テルアビブ、以下「アルガス社」)へ出資を行いましたのでお知らせいたします。なお、今回の出資はアルガス社が実施した総額26百万米ドルの資金調達に際し、売上高で世界第二位の自動車部品メーカーであるカナダのMagnaマグナ Internationalインターナショナル Inc. 、世界最大手の保険会社であるドイツのAllianzアリアンツ SEを含めた数社と共同で引き受けたものです。

テクノロジーの進歩に伴い、近年製造される自動車には操縦部分、エンジン、ABS、エアバッグ、エンターテインメント等に多くのコンピューターが組み込まれ、それらは車内のネットワークを通じて相互接続されています。また、スマートフォン等の外部デバイスからの自動車への無線アクセスや、車両同士が情報をやり取りする無線通信によって安全運転を支援する車車間通信システム等、利便性を高めるため自動車が無線通信を活用する機会は増加しており、インターネット通信・多様な無線通信機能を付加したコネクテッドカーも急速に普及しています。

しかしその一方で、無線通信等を通じて、車両に搭載されたコンピューターがハッキングされる等、自動車がサイバー攻撃を受けるリスクに対する懸念が高まっています。2015年7月には、サイバーセキュリティの専門家が実験の中でインターネットを使い走行中の車両を乗っ取る様子を公開したことを受け、フィアット・クライスラー社が、車両に搭載された無線通信ソフトウェアをサイバー攻撃予防に対応する形に更新するため米国で約140万台をリコールすると発表する等、自動車に対するサイバー攻撃への対処は自動車業界での最優先対応事項として注目されています。
このたびSBIインベストメントが出資するアルガス社は、イスラエル防衛軍インテリジェンス部隊の最高峰とされる8200部隊の出身者を中心に2014年4月に設立され、このようなサイバー攻撃から自動車の基幹システムを保護するための自動車特化型サイバーセキュリティーソリューションを開発、提供しています。

SBIインベストメントでは、IT、モバイル・ワイヤレス、バイオ・ライフサイエンスや環境・エネルギー関連分野などの成長分野のベンチャー企業に重点を置いて投資を行っておりますが、自動車向けサイバーセキュリティ市場は今後拡大が見込まれ、アルガス社も大きな事業成長が期待されることから、このたび出資を行いました。また今回の出資を契機とし、SBIグループとしても日本国内での保険事業においてアルガス社ソリューションを活用した事業展開を検討する等、同社の企業価値向上に積極的に貢献してまいります。

【Argus Cyber Security Ltd.の概要】
事業内容 自動車特化型サイバーセキュリティーソリューションの開発、提供
設立年月 2014年4月
本社 24 Raoul Wallenberg St, Tel Aviv, Israel
CEO Ofer Ben-Noon
URL http://argus-sec.com/

以上