2017年6月30日
SBIレミット株式会社
SBI Ripple Asia株式会社

SBIホールディングス株式会社傘下(以下「SBIホールディングス」)で、国際送金サービスを手がけるSBIレミット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:安藤 伸生、以下「SBIレミット」)は、SBI Ripple Asia株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:沖田 貴史、以下「SBI Ripple Asia」)との技術提携により、タイ大手の民間銀行であるThe Siam Commercial Bank Public Company Limited(本社:タイ・バンコク、President & CEO:Mr.Arthid Nanthawithaya、以下「サイアム商業銀行」)との間で、日本-タイ王国間では初の分散台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)を活用した実際の通貨での送金を開始いたしましたので、お知らせいたします。

SBIレミットは2010年のサービス開始以来、200を超える国と地域に対して最短10分での着金を可能とする国際送金サービスを提供しており、累計での送金額は昨年の9月末時点で2,000億円を超えております。現在、中国、ベトナム、フィリピン等のアジア各国、ブラジル、ペルーなどの南米各国では銀行口座宛ての送金も可能であり、サイアム商業銀行はタイで初となる銀行口座宛て送金の受取可能銀行となります。

SBIレミットはこれまでもMoneyGram International, Inc. (本社:米国テキサス、ニューヨーク証券取引所上場)やアジア各地の大手金融機関と提携し、利便性の高い国際送金サービスを提供してまいりましたが、今回のSBIレミットとサイアム商業銀行間の送金には、分散台帳技術(DLT)の世界的リーダー企業であるRipple社の次世代決済基盤(Ripple Solution)を活用することでリアルタイムかつ最低水準の手数料での送金が可能となりました。
SBIレミットとSBI Ripple Asiaは連携し、Ripple Solutionを活用するアジアの金融機関ネットワークを増やしてまいります。

なお、SBI Ripple Asiaでは実証実験でなく実際の送金を開始した今回のSBIレミット・サイアム商業銀行間での事例を先行事例として、今後、SBIホールディングスと共同で事務局を務める「内外為替一元化コンソーシアム」においても参加金融機関とアジアの金融機関間の商用送金に向けた具体的な検討を進めてまいります。

(ご参考)
サイアム商業銀行について:http://www.scb.co.th/en/home
1906年にタイ王国で初めて設立された銀行で、時価総額は5,540億バーツ(約1兆8116億円)とタイ証券取引所に上場する金融機関の中で最大の民間銀行。同国内で1,169支店、109カ所の外国為替両替所、9,724機のATMを展開。総資産は2兆9380億バーツ(約9兆6073億円)。

※1バーツ=3.27円にて換算

SBIレミットについて:https://www.remit.co.jp
インターネット等を活用する効率的な運用により、最短10分程度で安全かつ安価に送金を行える国際送金サービス(「フリコミ送金」「インターネット送金」「Remit Card」「コンビニ送金」)を提供。米国の国際送金サービス大手MoneyGram International, Inc.(マネーグラム社)やアジア各地の大手金融機関と提携し、200カ国に約35万拠点の取扱店ネットワークを有する日本最大級の送金事業者。

SBI Ripple Asiaについて:https://ripple.com/sbi-ripple-asia/
日本を含むアジア地域における分散台帳技術(DLT)を活用した決済基盤の提供に向けて、Ripple社(本社:米国サンフランシスコ、CEO:Brad Garlinghouse)と2016年5月に共同設立。2016年10月には国内の金融機関とともに「内外為替一元化コンソーシアム」を発足し、参加金融機関は現在59行に拡大(2017年5月末)。

以上