2018年1月17日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

 SBI ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)の子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行う SBI インベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBI インベストメント」)は、AIおよびブロックチェーン分野の有望なベンチャー企業への投資を目的とした「SBI AI&Blockchainファンド」(名称:SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)を新たに設立しますのでお知らせいたします。

 SBIインベストメントは2015年12月にFinTech分野の有望なベンチャー企業への投資を目的とした「FinTechファンド」(出資約束金総額:300億円)を業界に先駆けて設立しました。ブロックチェーン等のFinTech関連分野の将来性に対する期待が高まるとともに、国内外で有望なベンチャー企業が想定以上に多数勃興したこと、さらにはSBIグループが培ってきたFinTech分野でのノウハウや知見も奏功し、FinTechファンドの投資活動は順調に進んでおります。現在、SBIホールディングス等からの投資も含めると、SBIグループ全体で61社(約320億円)へ投資しており、FinTech分野への投資では世界トップクラスの評価※を得るまでになりました。

 一方で、世界的に注目を集めているAI、ブロックチェーンといった新たなテクノロジーは金融分野に限らず、医療分野や不動産分野、行政分野等、様々な分野での活用が期待されています。そこで、このたびFinTechファンドの後継ファンドとして、FinTech分野を含む、AI、ブロックチェーン、さらにはこれら技術と関連の深いIoT、ロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野も含めた、広義な意味でのAI、ブロックチェーン分野の有望なベンチャー企業への投資を目的として、本ファンドを設立することといたしました。

 本ファンドは、2017年10月頃より組成を検討し、FinTechファンドの既存の出資者や海外を含めた金融機関・事業法人・機関投資家からの強い要望もあり、2018年1月より200億円規模で投資活動を開始することとなりました。
 またその後、地方銀行や信用金庫等の地域金融機関や生損保会社、年金基金等の機関投資家からもさらに追加での出資を募り、早期に500億円規模まで拡大をする予定です。特に地域金融機関からの意向表明が相次いでおり28行の地域金融機関からご出資頂いたFinTechファンドの出資者の数を大きく上回る見込みです。

 また、本ファンドにおいてはFinTechファンド同様、出資者と投資先企業とのオープンイノベーションを支援し、投資先企業のバリューアップを行うとともに、出資者による新技術の導入・活用を推進してまいります。SBIインベストメントはこのような取り組みを通じ、投資先企業及び出資者の提供するサービスの高度化を支援することで、新しい産業の成長・発展に貢献していきたいと考えております。

 SBIグループでは、これまでもIT・モバイルやバイオ・ライフサイエンス、FinTech関連分野等の成長分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、これらの分野のベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。

※出所:CB Insights,”Blockchain Investment Trends In Review”

【ご参考:新ファンドの概要】
ファンド名
(登記上の名称)
SBI AI&Blockchainファンド
 (SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合)
設立時期 2018年1月
運用期間 約10年
投資対象 AIおよびブロックチェーン分野を中心とした有望なベンチャー企業
目標出資約束金総額 500億円

以上