2018年6月29日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)の100%子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)は、同社が運営する「SBI AI&Blockchainファンド」(正式名称:SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)を通じて、株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO兼CTO:岡田 陽介、以下「ABEJA社」)への出資を行いましたのでお知らせいたします。

 ABEJA社は、2012年の創業時以来、AI、特にディープラーニングを活用した「ABEJA Platform(PaaS※1)」の開発を行い、ディープラーニングのクラウド・エッジでの運用を各種本番環境で提供する中で、本プラットフォームの環境構築や運用の過程において発生する様々な課題を改善すべく、環境構築や運用の各工程を自動化、省力化など、プラットフォームの性能向上と最適化に継続的に取り組んで参りました。
 その結果、これまでに小売、流通、製造、物流、建設、IT分野など10業種100社を超える企業への導入実績があり、実務レベルで通用するソリューションを有しております。

※1「Platform as a Service」の略で、アプリケーションを実行するためのプラットフォームをインターネットを介して提供するサービスのこと。

 今回、ABEJA社はSBIインベストメントがリードインベスターとなる総額約42.5億円のシリーズCラウンドの資金調達を実施いたしました。今回調達した資金を、ASEANおよび米国等の海外における各進出エリアにおいて「ABEJA Platform」上で世界レベルの分散環境を構築すべくAI運用システムの拠点を整備する資金として充当し海外展開を加速します。また、業界特化型パッケージサービス「ABEJA Insight」の対象業界を拡充すべく開発費用に充当するほか、さらなる成長に向け組織体制の強化に充当する予定です。またSBIグループならびに本ファンドに出資している国内外の金融機関や事業会社と様々な形で連携を図るとともに、ディープラーニングの活用により、ビジネスの効率化・自動化を促進し、産業構造の変革に貢献してまいります。具体的には、①SBIグループ企業のインターネット証券や銀行、保険部門と各分野において協業を模索し、ABEJA社にとっての金融分野への本格展開を支援、②本ファンドの出資者(特に地域金融機関)とABEJA社のマッチングを図ることで、AIを活用した地方創生を支援、③SBIグループが投資しているAIスタートアップ企業へのABEJA Platform導入やABEJA社からの出資を含む経営機能の提供を支援、④SBIグループが有するグローバルネットワークを活用したABEJA社のASEANを中心とした本格的な海外展開を支援等、幅広い視点での支援を実施してまいります。

 SBIインベストメントは2018年1月に、本ファンドを設立し投資活動を開始しております。本ファンドでは、世界的に注目を集めるFinTech分野を含む、AI、ブロックチェーン、さらにはこれら技術と関連の深いIoT、ロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野の国内外の有望なベンチャー企業への投資を積極的に進めてまいります。また、出資者と投資先企業によるオープンイノベーションの支援として、出資者が投資先企業の先進的な技術やサービスを導入・活用するとともに、こうした取り組みを通じ投資先企業のバリューアップを実施してまいります。
 SBIグループでは、これまでもIT・モバイルやバイオ・ライフサイエンス、FinTech関連分野等の成長分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、これらの分野のベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。

【株式会社ABEJAの概要】
会社名 株式会社ABEJA
事業内容 ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業
設立年月 2012年9月10日
本社 東京都港区白金一丁目17番3号 NBFプラチナタワー10階
代表者 代表取締役社長CEO兼CTO 岡田 陽介
URL https://abejainc.com

以上