2018年7月30日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝)は、同社の100%子会社でベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)が運営する「SBI AI&Blockchainファンド」(正式名称:SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合、以下「SBI A&Bファンド」)等を通じて、AntWorks Pte. Ltd.(本社:シンガポール、CEO:Asheesh Mehra、以下「AntWorks社」)へ出資するとともに、同社とアジア地域を事業対象とした合弁会社を設立することについて覚書を締結いたしましたのでお知らせいたします。

 AntWorks社は、RPA(Robotic Process Automation)と言われる業務処理の自動化を行うプラットフォームを開発、提供する会社です。特長としてAIを利用したデータ認識から業務自動化までひとつのプラットフォーム上で提供する点が挙げられます。データ認識についてはフラクタル理論を利用したAI技術により、企業内の書類の90%を占める非標準書式と言われる形式が統一されていない書類についてもデータを読み取れる点が優れています。本プラットフォームは機械学習機能と自然言語モデリング機能も有しており、最も包括的な自動化プラットフォームの1つです。具体的には各種財務諸表、契約書、請求書など一定様式を持たない非標準書式資料に対応できており、既に大手コンサル企業から、インドの大手地方銀行、保険会社などの金融機関まで、様々な業界の顧客に同社のプラットフォーム「ANTsteinTM」を提供しています。

 このたびAntWorks社への出資および日本、中国、韓国、インドネシアなどアジア地域を事業対象とした合弁会社設立に向けた覚書を締結致しました。今後、既に地域金融機関向けにFinTechサービスの導入支援を行っているSBI FinTech IncubationをはじめSBIグループ各社のネットワークも活用し、本合弁会社を通じて国内外の金融機関や事業会社等向けに、AntWorks社のサービスの導入を推進してまいります。

 SBIインベストメントのSBI A&Bファンドでは、世界的に注目を集めるFinTech分野を含む、AI、ブロックチェーン、さらにはこれら技術と関連の深いIoT、ロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野の国内外の有望なベンチャー企業への投資を積極的に進めております。また、SBI A&Bファンドへの出資者は国内の地域金融機関や海外を含めた金融機関・事業法人・機関投資家等40社以上で、出資者と投資先企業によるオープンイノベーションの支援として、出資者が投資先企業の先進的な技術やサービスを導入・活用するとともに、こうした取り組みを通じ投資先企業のバリューアップを実施してまいります。
 SBIグループでは、これまでもIT・モバイルやバイオ・ライフサイエンス、FinTech関連分野等の成長分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、これらの分野のベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。

【Antworks社の概要】
会社名 AntWorks Pte. Ltd.
事業内容 非標準書式資料のデータ認識から業務自動化までを行うプラットフォームおよび北米向けのクラウドベースの患者管理システムを提供
設立年 2015年
本社 シンガポール
代表者 CEO:Asheesh Mehra
URL https://www.ant.works/

以上