2018年8月2日
SBIホールディングス株式会社
SBI Bank LLC

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝)の100%子会社で、ロシアにおける商業銀行であるSBI Bank LLC(取締役会会長:畑尾勝巳、本社所在地:モスクワ、以下「SBI Bank」)は、このたびロシア国内の信用格付け機関「 ACRAアクラ」より「BBB-」(見通し「安定的」)の格付けを取得しましたのでお知らせいたします。

 なお本資料はSBI Bankが発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。露文プレスリリースは下記URLよりご参照ください。
https://sbibankllc.ru/bank/pressroom/news/1053

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 信用格付機関(以下、「ACRA」)はSBI Bank LLCに、国内基準で「BBB-」(RU)という信用格付けを付与しました。見通しは「安定的」となっています。

 理由として、同行はリスクバランスのとれた事業ポートフォリオを持ち、自己資本比率、流動性及び資金調達について十分なポジションを有している点があげられます。

 ACRAは、株主であるSBI Holdings, Inc.からの全面的なサポートの提供がプラス要因に働く点を評価し、今後も同行の定款資本の100%を出資したSBI Holdings, Inc.から長期または短期的な援助による資本金の強化が可能と見ていいます。加えて、ロシアのカントリーリスク水準に対して、外国出資企業(日本)の存在は大きいと評価しています。

 2018年の同行の業務戦略によると、従来型のバンキングと異なるデジタル及びオンライン銀行として、FinTech技術の導入等次世代サービスによる、ニッチに焦点を当てたリテール業務の展開や、法人業務、日露ビジネス関係の強化を目的にロシアへのビジネス進出を検討している顧客等への金融サービスの提供等に取り組むこととしています。また、業務戦略では、一定期間内に融資残高及び顧客数等の増加を見込んでおり、将来的には地域拠点設立によるネットワーク拡大も見込んでいます。

 同行は、フルライセンスを保有するロシアの商業銀行として、ロシアおよび日本の個人、法人顧客向けのサービス提供を日本品質で行い、顧客との信頼関係の構築を理念に掲げており、安定的かつ信頼性の高い企業を目指しています。これら品質の高いサービスの提供によりリテール顧客の預金等の獲得を狙い、本方針が実行されれば同行は今後飛躍的に伸びる可能性が高いです。

 ACRAは、営業利益の多様化、フランチャイズの強化及びバランス上の非中核資産の減少が戦略通り実行され長期的に効率性を確認する場合、同行の格付けを見直し上方修正する可能性が高く、また今回の評価は同行が長期的に肯定的な財務結果を得る可能性を考慮に入れており、今後ロシアの銀行市場における同行の取引シェアの状況、透明な株主構造及び品質維持が、同行のビジネスプロファイルの評価を決めるとコメントしています。

 財務の健全性に関し、ACRAは同行が規制基準を十分クリアしていることをあげている(例えば、2018年6月2日付けの自己資本比率 N1.2は35.07%)また、ACRAにおいてストレステストを実施した結果、現在手続き中の増資及び同行の計画にあるローンポートフォリオの成長を考慮に入れた場合に、銀行の資本が12ヶ月~18ヶ月間の信用リスクを吸収することができると評価していています。同行は今回、初めて信用格付を取得しました。

 「信用格付の取得は重要なことで、ロシアにおける子会社の発展を維持したいとするSBI Holdings, Inc.の戦略的なシナリオがある。今回の格付取得はリテールと法人のセグメントにおいて事業を発展させるための有効な手段であり、金融ビジネスにおける収益基盤の強化および拡大につなげたい」と同行の取締役頭取のカリャキンアンドレイ氏は述べています。

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以上