2018年8月16日
SBI ホールディングス株式会社

 当社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝)は、ベトナムのC2Cオンラインマーケットプレイス最大手であるSen Do Technology Joint Stock Company(本社:ベトナム ホーチミン市、代表者:Nguyen Dac Viet Dung(グェン ダック ベト ズン)、以下「Sendo社」)が発表した総額51百万米ドル(約57億円)の第三者割当増資に関して、リードインベスターとして追加出資を決定いたしましたのでお知らせいたします。なお、追加出資後の当社の出資比率は20.8%となります。

 Sendo社はベトナム有数のIT企業であるFPTグループの一事業として、2012年のサービス開始以降個人や中小規模の商店に広く開かれたオンラインマーケットプレイスとして成長を続け、現在では約30万人の売り手が1,000万点を越える商品を販売しており、年間換算流通総額が3.3億米ドル(約366億円相当)となるベトナム最大手のC2Cオンラインマーケットプレイスに成長しております。開業当初、現金決済が主流であったベトナムの商慣習に合わせて、大手物流業者との提携による代引決済の仕組みをいち早く取り入れ、また2015年以降はオンライン決済事業免許を保有する子会社のSenPay社を活用したモバイルウォレット機能を提供するなど、急速に進歩する事業環境に合わせ各時代に即したサービスを提供することで、大都市だけでなく、地方都市を含めたベトナム全土にて広く活用されるに至っております。このたびの調達資金は、既存のC2Cオンラインマーケットプレイス「Sendo」の拡大、新たにB2Cオンラインマーケットプレイス「SenMall」の立ち上げ、またSenPay社を通じたオンライン決済サービスの強化等、Sendo社のさらなる成長資金に充てられます。Sendo社は、同社のプラットフォームでの流通総額が2020年には10億米ドル(約1,110億円)を超えるという中期目標を掲げており、その目標に向けて順調に推移しております。

 当社グループは、ASEAN地域を中心に、日本国内で蓄積したオンライン金融事業に関するノウハウ等を活用した金融事業の海外展開を進めており、また金融事業との強いシナジーが期待できるEコマース企業への出資も進めております。ベトナムは、その平均年齢の若さや人口増加率の高さに加えて、インターネット普及率が急速に高まっていることから、今後も高い経済成長が見込まれています。当社は、2014年12月5日に発表しているとおり、econtext Asia Limited、BEENOS株式会社ならびにFPTグループと共同でSendo社に出資し、同社のオンラインマーケットプレイスの拡大に向けた取り組みを支援してまいりました。今後Eコマース事業とFinTechを活用した当社グループや投資先企業の金融事業とのシナジーを通じたSendo社の一層の成長が期待できることから、このたびの追加出資を決定いたしました。引き続き当社グループの経営資源の活用や、Sendo社への取締役の派遣を通じて同社の事業成長を支援してまいります。

※1米ドル=111円にて円換算

以上