米国バイオベンチャーRakuten Aspyrian, Inc.への出資に関するお知らせ

2018年12月21日
SBIホールディングス株式会社

　当社（本社：東京都港区、代表取締役社長：北尾 吉孝）グループは投資事業の一環として、がんの新たな治療法「光免疫療法」の開発を進める米国バイオベンチャーのRakuten Aspyrian, Inc.（本社：米国カリフォルニア州、Chairman of the Board & CEO：三木谷 浩史、以下「楽天アスピリアン社」）に出資を行いましたのでお知らせいたします。

　楽天アスピリアン社が開発する「光免疫療法」とは、米国立衛生研究所（National Institutes of Health ：NIH）傘下機関の国立がん研究所（National Cancer Institute：NCI）の小林久隆主任研究員らのグループによって開発された新たながん治療法です。がん細胞と結合する抗体に無害の化学物質「IR700」を組み込み、患部に近赤外線の照射を行うことで「IR700」が化学反応を起こし、がん細胞をわずか1～2分間で死滅させます。がん細胞のみを対象に作用し、人体には無害の近赤外線のため副作用もほとんどありません。
　楽天アスピリアン社はNCIより「光免疫療法」の開発および商用化に関する独占的ライセンスを取得し米国や欧州、日本などで臨床試験を進めており、現在、頭頸(とうけい)部のがんについてはフェーズⅢの臨床試験を開始しております。

　当社グループでは成長分野であるバイオ・ライフサイエンス関連分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、同分野でのベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。

以上