2019年6月18日
SBIホールディングス株式会社

 当社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾吉孝)は、当社グループの投資先であり、また当社代表取締役社長の北尾 吉孝が役員を務める米国Ripple Labs Inc.(以下「米Ripple社」)が、大手送金会社で、当社グループのSBIレミットと提携関係にある、米国NASDAQに上場するMoneyGram International Inc.への出資ならびに戦略的提携を発表しましたので、内容について以下の通りお知らせいたします。

 なお、本資料は6月17日に米Ripple社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳・抄訳したもので、参考資料として提供するものです。その内容および解釈については英文プレスリリースが優先されます。英文プレスリリースは下記URLよりご参照ください。
https://ripple.com/insights/ripple-announces-strategic-partnership-with-money-transfer-giant-moneygram/

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 リップルは、世界最大の送金会社の1つであるMoneyGram(NASDAQ:MGI)と戦略的提携を締結することに合意しました。2年間の初期期間を持つこの提携を通じて、リップルはMoneyGramのクロスボーダー決済とデジタルアセットを使用した外国為替決済の主要パートナーになります。この提携と併せて、RippleはMoneyGramに対して資本提携を締結することで合意しました。これにより、MoneyGramは2年間で最大5000万ドルの増資を受けることが可能になります。

 このたびの提携は、国際送金において異なる通貨の即時決済を可能とするxRapidに注力します。銀行が1つの通貨から送金して即座に目的の通貨で決済できるようにすることで、事前資金調達への依存を減らします。XRP Ledger用のデジタルアセットであるXRPを異なる通貨間の送受信におけるブリッジ通貨として活用します。XRPは、1取引当たり約30ドルの他のデジタルアセット手数料と比較して、1ペニーのほんのわずかな額の取引手数料で決済を可能とする、最も効率的なデジタルアセットです。同様に、他のデジタルアセットが15分〜1時間を要する一方、XRPの平均トランザクション時間は2〜3秒です。

 MoneyGramは、世界の6,000億ドル規模の送金市場で事業を展開しており、200以上の国と地域で数百万の顧客にサービスを提供し、複数の通貨をサポートしています。現在、MoneyGramはその決済サービスを提供するために、伝統的な外国為替市場に頼っています。それには大部分の通貨の事前資金調達が必要です。この戦略的提携を通じて、MoneyGramは主要通貨の決済において、資金調達のタイミングを決済要件と一致させてコストを削減し、バランスシートの効率を改善し、リスクを軽減することができます。

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 当社グループにおいては、SBIレミットが日本-タイ王国間において米Ripple社ソリューションを活用した送金サービスを提供するなど、逸早く次世代国際送金の取り組みを進めてまいりました。引き続き、革新的技術を持つ当社グループ投資先と連携し、金融機関におけるブロックチェーン・デジタルアセット活用をより一層推進し、顧客便益性の高い金融サービスの開発に努めてまいります。

以上