2010年6月7日
ゴメス・コンサルティング株式会社

 ゴメス・コンサルティング株式会社(以下、ゴメス)は本日「月例サイトパフォーマンス調査(2010年6月度)」を発表しましたので、お知らせいたします。

 Webサイトの利便性を左右する要素として、デザイン、レイアウトといった目に見える点に留まらず、最近ではサイト閲覧者が体感する「サイトパフォーマンス(※)」の重要性が高まってきております。

 当調査は、定期的に各業界のサイトパフォーマンスを比較評価することを通じ、インターネットの総合的な利便性向上に資することを目的に発表しております。

(※)サイトパフォーマンス:ユーザーがサイトにアクセスしてからページ全てが表示されるまでの時間(「表示速度」)と、表示エラーの有無(「稼働率」)を基にした、サイト性能のことを指します。

【2010年6月度 月例サイトパフォーマンス調査内容】
【調査概要】
調査内容 : 表示速度(ページが完全に表示されるまでの時間)、及びページ稼働率(正常に表示された回数/テスト回数)
調査方法 : Webサイトパフォーマンス測定ツール(Gomez Performance Networks 以下GPN)により、調査期間中、GPNの計測拠点(国内2箇所)から外部インターネット環境(10Mbpsのネットワーク接続環境)を通じて、調査対象サイトトップページの表示速度、稼働率を1時間おきに測定。
ランキングは、調査期間中における各サイトの平均表示速度、稼働率を算出し、順位を決定。
調査期間: 2010年5月28日~2010年6月4日
調査対象: 調査対象は、コムスコア社の2010年4月度サイト視聴率データ等に基づき、ゴメスが独自に選定を行った35サイト。調査対象としたサイトは、以下の通り。

AFPBB News、Aol News.、asahi.com、CNN.co.jp、Doshin web、exciteニュース、 FNN フジニュースネットワーク、goo ニュース、JCAST ニュース、livedoor ニュース、 MSN産経ニュース、NIKKEI NET、Web東奥、Yahoo! News、YOMIURI ONLINE、インフォシーク、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、エヌピー通信社、河北新報ニュース、京都新聞、共同通信社、神戸新聞、時事ドットコム、ジャパンタイムズ、四国新聞社、中国新聞、中日新聞CHUNICHI Web、東京新聞TOKYO Web、東洋経済オンライン西日本新聞、日テレNEWS24、ブルームバーグ、フレッシュアイ、毎日jp、琉球新報

【調査報告】
(1) パフォーマンス優秀サイトランキング(トップ10)

順位サイト(測定URL)表示速度
(秒)
稼働率
(%)
1Yahoo! ニュース
(http://headlines.yahoo.co.jp/)
0.597秒100%
2FNN フジニュースネットワーク
(http://www.fnn-news.com/)
0.613秒100%
3goo ニュース
(http://news.goo.ne.jp/)
0.725秒100%
4東京新聞 TOKYO Web
(http://www.tokyo-np.co.jp/)
0.925秒99.7%
5中日新聞 CHUNICHI Web
(http://www.chunichi.co.jp/)
1.027秒99.7%
6YOMIURI ONLINE
(http://www.yomiuri.co.jp/)
1.053秒100%
7CNN.co.jp
(http://www.cnn.co.jp/)
1.143秒100%
8京都新聞
(http://www.kyoto-np.co.jp/)
1.158秒100%
9共同通信社
(http://www.kyodonews.jp/)
1.281秒100%
10JCAST ニュース
(http://www.j-cast.com/)
1.290秒99.7%

(2) 調査報告
 上記ランキングに入らなかったサイトも含め、上位サイトは比較的安定した環境で提供されていることが分かりました。しかしながら、(1)当ランキング25位以降のサイトでは、平均表示速度が5秒を越えており、(2)また突発的なアクセス集中に対する耐性に温度差があること、の2点が確認されました。

 具体的には、6月2日に鳩山総理大臣(当時)が辞任するニュースが報道され、関連ニュースを確認するため多くの人がニュースサイトへアクセスしたことが想定されました。その結果一部サイトにおいて、大きな遅延が見受けられ、同日14時に42秒の遅延が確認されたサイトがありました。また同日12時に38秒、18秒を計測したサイトがそれぞれ確認された他、若干の遅延が計測されたサイトもありました。

 上記の通り、通常時はサイトパフォーマンスが最適な状態に維持されているサイトでも、突発的なアクセス集中に対する対応面で、各社に差があることが確認されました。

 平均表示速度を常に最適な状態に維持すると同時に、アクセス過多に対する耐性についてもサイト運営側で注意を払い、消費者にパフォーマンス面でも利便性の高いサービスを提供していくことが重要になっていくと考えられます。


※ 縦軸は表示速度(単位:秒)、横軸は計測時間(鳩山総理(当時)辞任当日 6月2日午前9時~午後11時)
※ 特に大きな遅延が見受けられた4サイトのみを表示

 なお、今回のランキングに関連し、「サイトの表示速度向上とサイト収益化に関するビジネスセミナー」を、下記の要綱で開催いたしますので、あわせてお知らせいたします。

【セミナー開催要項】
1.日時:6月23日(水) 17:30~20:00 (17時 受付開始)
2.場所:東京都渋谷区神泉町8-16 渋谷ファーストプレイス8F
3.プログラム(150分): 「サイトの表示速度向上とサイト収益化に関して」
 第1部 「サイト表示速度がマーケティングに与える影響について」
 第2部 「さらなるサイト収益化を図るために ~PVを収益に変えるマネタイズ手法~」
 第3部  懇親会、及び測定デモンストレーション
※ ご希望いただいた方には、運営する自社サイトのパフォーマンス測定をその場で実施し、その結果をご説明させていただきます。
4.受講料:無料
5.対象:企業のWebサイト責任者、及び開発・運用担当者
6.定員:20名(応募者多数の場合は抽選)
 なおお申し込みは、事前登録制となります。以下の専用申込サイトよりお願いします。
http://www.gomez.co.jp/form/seminar_100623.html