2012年10月25日
モーニングスター株式会社

 中立的な第三者としての立場からウェブサイト等の客観的な評価・比較を行うモーニングスター株式会社(以下、当社)は本日、「Gomezオンラインバンクランキング」をGomezのウェブサイト(http://www.gomez.co.jp/)で発表しました。

 2000年より順次開業されてきたインターネット銀行はサービスの改善を続け、口座数、預金残高ともに順調に拡大しています。また、メガバンクをはじめとした店舗とネットを併用する各銀行もインターネットバンキングサービスの利便性を向上させ、ネット専業銀行にひけを取らないオンラインサービスを提供するに至っています。
 今回発表する「Gomezオンラインバンクランキング」は、当社が設定したノミネート基準を満たす19行が提供するオンラインバンキングサービスの使い勝手や利便性を評価・分析する目的で行われ、2009年1月以来の発表となります。サービスの進化に合わせて調査項目の入れ替えやアルゴリズムの修正を実施し、「サイトの使いやすさ」「安定性と信頼感」「情報量とコンテンツ」「取扱商品の充実度」「便利な機能・サービス」「金利と手数料」の6つの視点から新たに構成されたスコアカードをもとに当社アナリストが評価を行い、総合的に優れたオンラインバンキングサービスのランキングを決定します。

 「Gomezオンラインバンクランキング」の総合ランキングは、以下のとおりとなりました。

順位 得点 銀行名
1位 7.97 住信SBIネット銀行
2位 7.92 ソニー銀行
3位 7.42 三菱東京UFJ銀行
4位 7.34 三井住友銀行
5位 7.05 新生銀行
6位 7.02 楽天銀行
7位 6.93 みずほ銀行
8位 6.84 りそな銀行
9位 6.76 スルガ銀行(ダイレクトバンク支店)
10位 6.59 ジャパンネット銀行

【顧客タイプ別ランキング】

■運用重視型ランキング
順位 得点 銀行名
1位 7.74 ソニー銀行
2位 7.17 三井住友銀行
3位 7.09 新生銀行
4位 6.86 住信SBIネット銀行
5位 6.54 三菱東京UFJ銀行
  ■決済重視型ランキング
順位 得点 銀行名
1位 7.73 住信SBIネット銀行
2位 7.46 ジャパンネット銀行
3位 7.12 楽天銀行
4位 6.9 三菱東京UFJ銀行
5位 6.82 三井住友銀行

【上位サイトの特徴】

 総合ランキング第1位は、住信SBIネット銀行となりました。「サイトの使いやすさ」「金利と手数料」で競合他社を大きく引き離しての第1位となっています。全体を通じてスムーズな情報収集と取引を可能にしたウェブサイトのみならず、手数料の安さ、預金金利の高さを同時に享受できる点が大きな特長です。さらに、資金移動のコストメリットに加え、関連証券会社等との連携やさまざまな決済サービスも充実してきており、「決済重視型」のランキングでも第1位となりました。

 第2位は、ソニー銀行となりました。「情報量とコンテンツ」「取扱商品の充実度」できわめて高い評価となっています。「安定性と信頼感」でも第1位となり、セキュリティやユーザーサポート面でも高い評価となっています。「人生通帳」をはじめとしたさまざまな情報やツールを活用しながら、多彩な商品を取引できる利用環境は他社の追随を許さず、「運用重視型」のランキングでは堂々の第1位となっています。

 第3位には、数々の改善を重ねた三菱東京UFJ銀行がランクインしました。定期預金、外貨預金、そして投資信託に至るフルラインナップの商品群、Web明細照会やステートメントによる口座管理、同行間の振込手数料無料、さらに「メインバンクプラス」による優遇サービスによりお得になるATM利用や振込手数料など、すべての評価カテゴリでバランスよく高いスコアを得るに至りました。

【調査概要】

調査期間 ・ 2012年9月18日~10月15日
・ ランキング結果は10月15日時点の各社サイトにもとづいています。
調査対象
・ インターネットバンキングサービスを手がける銀行のうち、Gomezが定める一定の基準を満たす以下の19行をランキングにノミネートします。
三菱東京UFJ銀行/三井住友銀行/みずほ銀行/りそな銀行/ゆうちょ銀行/ 新生銀行/ソニー銀行/住信SBIネット銀行/楽天銀行/ジャパンネット銀行/じぶん銀行/シティバンク銀行/セブン銀行/イオン銀行/三井住友信託銀行(旧・住友信託銀行)/三菱UFJ信託銀行/みずほ信託銀行/東京スター銀行/スルガ銀行(ダイレクトバンク支店)

【評価方法】

 本調査では、「サイトの使いやすさ」「安定性と信頼感」「情報量とコンテンツ」「取扱商品の充実度」「便利な機能・サービス」「金利と手数料」の6つの視点から考えられた482の調査項目により構成されるスコアカードをもとに当社アナリストが評価を行い、総合的に優れたオンラインバンキングサービスのランキングを決定します。主な評価内容は以下のとおりです。

カテゴリ名称 評価の視点
■サイトの使いやすさ ウェブサイト全体の使いやすさを評価するカテゴリです。ログイン前の一般向けサイトの回遊性や情報検索機能、ウェブアクセシビリティへの対応、資料請求フォームの使いやすさ、ログインのしやすさ、そして、ログイン後の会員サイトにおける各種取引のしやすさなどが調査の対象となります。
■安定性と信頼感 ユーザーが安心して取引を行うためのさまざまな取り組みを評価するカテゴリです。各種セキュリティ対策、カスタマーサポート体制とその誘導、各種ヘルプ機能に加え、ウェブサイトの表示速度、稼働率などのパフォーマンスも調査の対象となります。
■情報量とコンテンツ ウェブサイトに掲載されている情報やシミュレーションなど、金融取引の意思決定を行うために必要となるコンテンツの充実度を評価するカテゴリです。残高や入出金明細などの口座管理情報、各種金融商品情報とシミュレーション、教育・啓蒙コンテンツなどが調査の対象となります。
■取扱商品の充実度 ウェブサイトで利用可能な振込取引や各種金融商品の充実度を評価するカテゴリです。円預金、外貨預金、住宅ローン、投資信託、そして振込・振替機能など、オンライン上で取引可能な商品などが調査の対象となります。
■便利な機能・サービス 資金移動をはじめ、さまざまな付帯サービスの充実度を評価するカテゴリです。オンライン決済機能、公共料金や各種公営競技の資金移動サービス、会員向けのロイヤルティ・サービス、モバイルサービス、提携ATMなどが調査の対象となります。
■金利と手数料 預金金利の高さ、および振込やATM利用等の費用の安さを比較するカテゴリです。

【顧客タイプ別ランキング】

プロファイル名称 評価の視点
■運用重視型 さまざまな金融資産運用の中核口座としてオンラインバンキングサービスを利用したいユーザー向けのランキングとなります。取り扱い金融商品の幅広さ、金利の高さ、コンテンツの充実度が重要な要素となります。
■決済重視型 さまざまな資金決済の中核口座としてオンラインバンキングサービスを利用したいユーザー向けのランキングとなります。振り込みなどのコストの安さ、多彩な振込・資金決済サービスの提供が重要な要素となります。