SBIファーマでは、5-ALA(5-アミノレブリン酸)に着目し、これを主成分とする医薬品や光学技術を駆使した医療機器の研究開発事業を行っております。
5-ALAは天然のアミノ酸の一種であり、その存在は古くから知られていましたが、近年になって生体の呼吸やエネルギー生産といった、生命を支える極めて重要な物質として注目されています。
大学との共同研究では、これまで知られていなかった代謝や生体制御に関する分野においても、5-ALAの可能性を見出してきております。最近では、国内の研究機関に留まらず、海外の大学とも共同研究を進め、日々新たな5-ALAの活用方法について研究が進められています。
既に医療分野では、5-ALAの代謝物である蛍光物質ががん細胞に選択的に蓄積する特性、またそのがん細胞に特定の青い光を照射すると赤く光るという性質を利用した、がんの手術中に正常細胞とがん細胞の識別を容易にする術中診断薬(アラグリオ®顆粒剤分包 1.5g)を販売しております。その他、様々な医薬品としての開発が進行しています。
また、現在は日本のみならず海外でも複数の分野で基礎・臨床研究を進めております。SBIグループはアメリカ、欧州にて術中診断薬を販売している会社を有しており、開発の効率化を目指し連携を深めております。
今後ますます幅広い分野での利用が予想される5-ALAを通じて、消費者の皆さまのより健康で豊かな生活に貢献できるよう研究開発を進めてまいります。