2012年1月30日
SBIホールディングス株式会社

 当社は、インドにおけるインターネット、モバイル、電子決済分野の有望な未上場企業を主な投資対象とするファンド「Nirvana Digital India Fund」、およびその投資運用会社を、同国の現地パートナーと共同で設立することに関して基本合意いたしましたので、お知らせいたします。なお、当ファンドの当初出資約束金額30百万米ドルのうち、当社グループが15百万米ドルの出資を行い、最終的に出資約束金総額は最大で75百万米ドルまで拡大する予定です。 

 この度設立するファンドおよび投資運用会社の共同パートナーは、インドの大手IT企業で同国におけるITを利用したビジネスプロセスのアウトソーシングの草分け的存在であるPatni Computer Systems(現iGATE Patni)の創業者一族と、元eBayインドカントリーヘッドのRajan Mehra氏となります。また投資チームは、同国のIT分野への投資において高い実績を誇るAmit Patni氏、Rajan Mehara氏等により構成されています。

 2005年から2010年までの6年間で平均8.6%のGDP成長率を維持するなど急速な発展を遂げているインドでは、携帯電話でのインターネット利用拡大、スマートフォンやタブレット端末、クラウド・コンピューティングの普及等により、今後インターネット、モバイル分野でのさらなる急成長が見込まれています。当ファンドは、投資チームが有するIT分野における専門性とネットワークを活用することで、新規投資先企業の発掘、および投資先への積極的な経営関与によるバリューアップを行なっていきます。

 当社は、これまでもBRICS諸国を始めとした高い成長率が見込まれる新興諸国において現地有力パートナーと提携し、幅広い産業分野を投資対象としたファンドの設立・運用を行ってまいりましたが、今後は新興国においても成長産業に特化したファンドを設立する等、更なる投資体制の強化を図ってまいります。

 以上