2012年12月25日
SBIホールディングス株式会社

 当社の連結子会社であるSBIバイオテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:新井 賢一、以下「SBIバイオテック」)は、同じく当社の連結子会社であるQuark Pharmaceuticals, Inc. (本社:米国カリフォルニア、Chairman & CEO:Daniel Zurr、以下「Quark」)の全株式を取得し、Quarkを完全子会社化いたしましたのでお知らせ致します。
 本完全子会社化は、Quarkの現株主から同社のほぼ全株式についての現物出資を受け、対価としてSBIバイオテックの普通株式を当該株主に割当てると同時に、現物出資の対象に含まないQuarkの端株をSBIバイオテックが買い受ける方法により実施したものです。

1. 完全子会社化の目的
 本件により完全親会社となるSBIバイオテックは、当社傘下の医薬品の研究・開発会社であり、世界の研究者ネットワークを通じて、がん・免疫疾患をはじめとする難病の治療法や革新的な新薬の開発を進めております。中でも自然免疫での重要な役割に注目が集まっている樹状細胞(pDC)に対する複数の抗体パイプライン(ILT7:自己免疫疾患の治療薬等はMedImmune, LLC(米国)に導出済)と共に、核酸医薬の分野においてDNAタイプ核酸の複数のパイプライン(GNKG168:慢性及び急性リンパ性白血病の適用で米国で臨床開発、GNKS356:自己免疫疾患の治療薬等)の研究開発を行っています。
 一方Quarkは、米国カリフォルニア州に本拠を有するバイオベンチャー企業として、siRNA医薬の研究・開発において世界をリードしており、臨床開発レベルのsiRNAパイプラインを数多く保有しております。Quarkの主要開発品目である加齢性黄斑変性症・糖尿病性黄斑浮腫治療薬候補PF-665は全世界の販売権利をPfizer, Inc.(米国)に移譲しており、その開発は臨床第2相試験の後期段階に入っております。また、もう一つの主要開発品目である急性腎障害・臓器移植後臓器機能障害治療薬候補QPI-1002はNovartis International AG(スイス)が全世界の販売権利の優先交渉権を保有しており、その開発は臨床第2相試験まで進行しております。このほかにも、Quark独自で非動脈炎性前部虚血性視神経症治療薬候補の臨床第2相試験を行っております。
 2012年11月15日のプレスリリース「Quark Pharmaceuticals, Inc.の連結子会社化に関するお知らせ」の通り、当社グループは、バイオ関連事業を主力事業のひとつと位置づけ、当社バイオ関連事業のさらなる発展及び効率化を追求する観点から、同事業に関する事業再編等を順次推進して行く方針とし、Quarkを今後のバイオ事業再編の中核的な企業と位置づけ同社を連結子会社と致しました。このたびのSBIバイオテックによるQuarkの完全子会社化により、SBIバイオテックとQuarkは当該事業におけるシナジー効果の追求および経営資源の統合により研究開発力の強化と効率化を図り、双方が保有するパイプライン等の研究開発を加速させることが可能となり、これらパイプラインが中長期的に当社バイオ関連事業において大きく寄与するものと考えております。
 なお、SBIバイオテックは資本市場での資金調達を行いさらなる事業発展を図ることを視野に入れ、2014年度中の株式公開を目指して準備を進めております。

2. 完全子会社の概要

(1)名称Quark Pharmaceuticals, Inc.
(2)所在地6501 Dumbarton Circle, Fremont, California, USA
(3)代表者の役職・氏名Chairman & CEO Daniel Zurr
(4)事業内容siRNA医薬の研究・開発

3. 完全親会社の概要

(1)名称SBIバイオテック株式会社
(2)所在地東京都港区白金台4-7-4 白金台STビル7F
(3)代表者の役職・氏名代表取締役社長 新井 賢一
(4)事業内容医薬品の研究・開発

以上