2013年6月25日
SBIホールディングス株式会社
SBIファーマ株式会社
SBIグループでは、SBIホールディングス株式会社の子会社であるSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)において5-アミノレブリン酸(ALA)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っておりますが、このたび広島大学の研究グループより、ALAと血糖値の関係を調べた臨床研究の結果が米国科学誌“Nutrition”に発表されましたので、以下の通りお知らせいたします。
※SBIファーマは本研究にALAのみを提供しており、本研究の計画、実施、論文化はすべて広島大学の管理下で行われました。
記
掲載誌 | : | Nutrition |
表題 | : | 5-aminolevulinic acid, a precursor of heme, reduces both fasting and postprandial glucose levels in mildly hyperglycemic subjects 「ヘムの前駆体5-アミノレブリン酸(ALA)は軽度高血糖を示す被験者の空腹時血糖と食後血糖の双方を抑制する」 |
要旨 | : | 本研究では、軽度の高血糖を示す被験者を対象に、5-ALAとクエン酸第一鉄ナトリウム(SFC)を異なる量比で組み合わせた食品3種類のどれかと、5-ALAもSFCも含まないプラセボを摂取する被験者をランダムに割り振り、12週間に渡って糖代謝に関わる指標を測定した。その結果、高用量の5-ALAとSFCの組み合わせを摂取したグループでは、空腹時血糖、血清糖化アルブミン、糖負荷試験2時間値のそれぞれがプラセボを摂取したグループと比較して改善していた。特に糖負荷試験では、試験食品の摂取を始める前の試験成績がより糖尿病に近い被験者ほど改善の程度が高いという結果が出た。なお、試験中特筆すべき副作用は見られなかった。 |
引用 | : | Higashikawa,F., Noda, M., Awaya, T., Tanaka, T., and Sugiyama, M., Nutrition 29, 1030-1036 (2013) © Elsevier Inc. |
これらの結果から、広島大学の研究者たちは「5-ALAと鉄の組み合わせは糖尿病リスクの高い人々が糖尿病発症を予防する新たな戦略となり得る」と結論付けています。また、ALAが既存糖尿病薬とは異なるメカニズムで血糖値を下げている可能性を指摘し、ALAと既存薬を組み合わせた治療法の研究が待ち望まれるとも述べています。
SBIファーマは、世界中の一人でも多くの方の健康に携われるよう、今後もALAの様々な可能性を追求し、研究開発に努めてまいります。
以上