2014年5月29日
SBIホールディングス株式会社
SBIファーマ株式会社

 SBIホールディングス株式会社の子会社で 5-アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員CEO:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)は、SBIファーマが提案しておりました開発テーマ「アミノレブリン酸-光線力学的療法用の緑色光源装置の開発」が、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」(※2)の助成事業に採択されましたので、お知らせいたします。

 本助成事業では、SBIファーマと大阪大学粟津邦男教授(光医学が専門)をはじめとした各大学との共同研究において、アミノレブリン酸-光線力学的療法(ALA-PDT)用の緑色光源装置の開発を行います。
 ALA-PDTとは、励起光の照射により癌細胞を壊死させる療法であり、例えば、癌切除手術の代わりになることや、癌切除部位への照射により癌の取り残しを壊死させることができるなどのメリットがあります。従来PDTには赤色または青色の光源が用いられてきましたが、SBIファーマは大学との共同研究において緑色光に新たな可能性を見出し、その特徴を活用したALA-PDT用光源装置の開発を計画し、NEDOに本開発の提案をしていたものです。

 これからもSBIファーマは、様々な医療シーンにおけるALAを利用した医薬品・医療機器を提供し、患者さんのQOL(quality of life:生活の質)向上に貢献していきます。

※1:5-アミノレブリン酸(ALA)とは:体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与するタンパク質の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
※2:NEDOの助成事業の概要はこちらをご覧ください。http://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100047.html

以上