2016年1月15日
SBIホールディングス株式会社

当社グループはALA事業の海外展開の一環として、2012年にドイツの製薬企業medac GmbH(本社:Wedel, Germany、「メダック社」)の子会社で欧州やオーストラリア、米国において5-アミノレブリン酸(ALA)を利用した医薬品開発事業を手掛けるphotonamic GmbH & Co. KG(本社:Wedel, Germany、以下「フォトナミック社」)の株式を20%取得しておりましたが、このたびメダック社が保有する残りの全株式を追加取得し、フォトナミック社を当社グループが100%出資する子会社とすることになりましたのでお知らせいたします。

1.株式取得の目的
当社は、バイオ関連事業を当社グループにおける最大の成長分野と位置づけ、ALA関連事業に関して国内外での展開を加速させております。このたび、ALAに関連する医薬品の全世界における独占的な研究開発体制構築の一環として、主に欧州でALAを利用した医薬品開発事業を手掛けてきたフォトナミック社の完全子会社化にいたりました。
フォトナミック社は主に欧州でALAを利用した医薬品の研究開発等を手掛けており、同社が開発した脳腫瘍の術中診断薬「Gliolan」は2007年に欧州医薬品庁(EMA)の承認を受け、現在、販売パートナーであるメダック社により、ドイツ、イギリス等欧州の25以上の国々で販売されています。また、フォトナミック社は同製剤を世界の各地域の事業パートナーを通じて販売しており、当社グループ傘下でALA関連事業を手掛ける製薬会社SBIファーマ株式会社も2013年より製品名「アラグリオ」として日本で販売しています。
その他、フォトナミック社は日光角化症の治療薬「Alacare」を開発し、欧州での販売承認や最近ではオーストラリアでの販売承認も取得しております。また欧州での各種のがん用の術中診断薬や脳腫瘍に対する光線力学的療法(PDT)の開発パイプラインを有していることから、当社グループのALA関連医薬品事業とのシナジーも期待できます。

当社グループは今後も、ALAを用いた製品の開発・製造・販売までを一貫する全世界における独占的な供給体制の構築を図ってまいります。

2.フォトナミック社の概要

商号 photonamic GmbH & Co. KG
代表 Dr. Ulrich Kosciessa
所在地 Wedel, Germany
事業内容 ALAを利用した診断薬・治療薬の開発及び販売
資本金 51,129,000ユーロ
設立年月 2002年3月

3.今後の見通し
本件に伴う業績への影響は軽微なものであると考えております。

以上