2016年6月24日
SBIホールディングス株式会社

当社子会社であるSBIグローバルアセットマネジメント株式会社(本社:東京都港区、以下、「SBI GAM」)は、Gold Bullion International LLC.(本社:米国・ニューヨーク、以下「GBI」)と、国内で金の現物取引が24時間リアルタイムで可能なプラットフォーム機能を提供する合弁会社を設立することについて覚書を締結しましたのでお知らせいたします。なお、SBI GAMからの出資比率は60%、GBIからの出資比率は40%を予定しています。

GBIはアメリカを本拠とし、貴金属ディーラー等との独自のマーケットを通じて、投資家が最適な価格で貴金属の現物資産を取引することができるプラットフォームを手掛けている世界有数の金流通会社です。取引システム以外にも、金の保管や配送、保険や監査までも一貫して提供しており、英国王立造幣局(The Royal Mint)をはじめ、UBSやMerrill Lynchなどの世界の大手金融機関において金取引のプラットフォームとして導入されている実績があります。

日本では純金積立をはじめ金の先物取引や限定した時間でのスポット取引などが主な取引手段であり、リアルタイムで現物の売買が可能なサービスはほとんどありません。今回の合弁会社を通じて、SBI証券をはじめとする国内の販売会社にGBIの取引プラットフォームを提供し、個人投資家に金の現物取引を24時間リアルタイムで行えるサービスを提供するほか、昨今の市場環境において、金の保有比率を高めている機関投資家向けにもサービスを拡充する予定です。

金は、世界経済の不透明感が高まる中、信用リスクがない資産として需要が高まりつつあり、また株式や債券との相関性が低いためアセット・アロケーションの観点からも重要なアセットクラスの一つとなっています。さらに、日本銀行がインフレターゲットを掲げている中、金はインフレヘッジとしても有効なアセットクラスです。当社グループでは、資産運用事業を強化しており、今回の合弁会社設立をはじめ、運用力の一層の強化と運用商品の多様化を推進しています。今後も、個人から機関投資家までのあらゆる投資家の長期の資産形成の一助となるべく、魅力的な運用商品やサービスの開発と拡充に努めてまいります。

以上