2017年3月13日
SBIファーマ株式会社
中外製薬株式会社

SBIホールディングス株式会社の子会社でALA*(5-Aminolevulinic Acid:5-アミノレブリン酸)を利用した医薬品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)は、現在、製造販売承認申請中である膀胱がんの切除術中における腫瘍組織の可視化を目的とした「アラグリオ®顆粒剤1.5g」(以下「アラグリオ」)について、中外製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長 CEO:永山 治、以下「中外製薬」)に対し日本国内における独占販売権を許諾するライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。

膀胱がんの切除術式の一つであるTURBT**(TransUrethral Resection of Bladder Tumor:経尿道的膀胱腫瘍切除術)においては、腫瘍(がん)組織と正常組織を識別し、腫瘍のみの切除率を向上させることが求められています。手術開始の3時間前に「アラグリオ」を経口投与し、手術中に患部に青色励起光を当てることで腫瘍(がん)部位が赤色蛍光を発し、正常組織との識別を容易にすることが可能となります。

この度の独占販売権許諾契約締結により、SBIファーマおよび中外製薬は、膀胱がんと闘われている患者さんおよび医療従事者に「アラグリオ」を新たな診療の選択肢として一日も早く提供できるよう、一層努力してまいります。

* ALA(5-アミノレブリン酸)とは、体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸です。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与する機能分子の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは焼酎粕や赤ワイン、高麗人参等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
** TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)とは、開腹せずに尿道から手術用内視鏡を挿入し、膀胱を温存しながら腫瘍を切除する術式のことです。