2017年10月11日
モーニングスター株式会社

投資信託をはじめとした総合金融情報を提供するモーニングスター株式会社(本社:東京都港区、代表者:朝倉 智也、以下当社)は、仮想通貨及びICO(Initial Coin Offering、新規仮想通貨公開)の格付け事業を開始いたします。

ビットコインに代表される仮想通貨は、2017年に入り史上最高値を付けるなど騰勢を強めています。その価格はビットコインが年初来から4倍超(2017年9月末現在)となった他、人気が高まっているイーサリアムやリップル(XRP)はおよそ30倍(2017年9月末現在)に急騰しています。こうした仮想通貨の人気を背景に、足元ではICOが盛んに行われ、新しい仮想通貨が数多く生まれています。

ICOとは新たな仮想通貨であるトークンを生成、投資家に売却することにより資金調達を行う手段です。株式のIPO(新規株式公開)に類似していますが、取引に匿名性が高いことや当局による規制の遅れがあり、投資家保護が不十分な状態です。また、仮想通貨への投資という観点におきましては、情報量が少なく、かつ偏った情報だけで投資家が正確な投資判断を行える状況とは言えません。
ICOで資金調達を行う企業が発行する「ホワイトペーパー」と呼ばれる企画書におきましても、その正確性や信憑性を投資家が容易に判断できるものではありません。

こうした状況下において、当社ではこれまで培ってきた投資信託や債券格付けの評価手法やノウハウを応用し、中立かつ客観的な分析評価に基づいた仮想通貨の格付けを国内外の投資家に向け、提供していく予定です。

なお、ICOレーティングの提供は国内初となります。また、これらの格付け情報に加え、仮想通貨のニュースや仮想通貨取引所の比較情報などを提供する仮想通貨のポータルサイトを2017年12月までに立ち上げる予定です。

モーニングスターグループは、今後も、幅広い金融資産の情報提供を通じ、投資家の的確な資産形成に貢献してまいります。

なお、当期の連結業績に与える影響は軽微であります。

以上