2018年3月19日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)の100%子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)は、同社が運営する「SBI AI&Blockchainファンド」(正式名称:SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)を通じて、アセントロボティクス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:石﨑 雅之、以下「アセントロボティクス社」)への出資を行いましたのでお知らせいたします。なお、今回の出資は本ファンドにおける1号案件となります。

 アセントロボティクス社は、深層強化学習および深層学習技術を活用した人工知能(AI、Artificial Intelligence)ソフトウェアを提供するベンチャー企業です。自動運転AIの開発をはじめ、産業用ロボットを含めたあらゆる機械制御や金融分野の予測モデルまで、様々なAIを開発しています。中でもアセントロボティクス社が有している技術の一つに、敵対的生成ネットワーク(GAN、Generative Adversarial Network)を含む生成モデルがあります。一般的なAIの学習には膨大なデータが必要ですが、これらの生成モデルではAIが自ら学習データを生成し学習することが可能となっており、事前に膨大なデータが必要とされません。そのため、スピード・コストの観点で優位性があり、近年海外でも注目を集めている研究分野です。アセントロボティクス社ではこのような技術を活用し、完全自動運転車の実現に向け、未知の物体や道路環境にも対応可能なシステムの構築を進めています。

 SBIインベストメントは2018年1月に、本ファンドを200億円規模で設立し投資活動を開始しております。今回の1号案件を皮切りに有望なベンチャー企業への出資を進めていくとともに、さらに追加で外部から出資を募り、早期に500億円までファンド規模を拡大する予定です。
 本ファンドでは、世界的に注目を集めるFinTech分野を含む、AI、ブロックチェーン、さらにはこれら技術と関連の深いIoT、ロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野の国内外の有望なベンチャー企業への投資を積極的に進めてまいります。また、出資者と投資先企業によるオープンイノベーションの支援として、出資者が投資先企業の先進的な技術やサービスを導入・活用するとともに、こうした取り組みを通じ投資先企業のバリューアップを実施してまいります。
 SBIグループでは、これまでもIT・モバイルやバイオ・ライフサイエンス、FinTech関連分野等の成長分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、これらの分野のベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。

【アセントロボティクス社の概要】
名称 アセントロボティクス株式会社
本社所在地 東京都渋谷区広尾1-6-10 Giraffa
代表取締役 石﨑 雅之
事業内容 深層強化学習及び深層学習技術の研究開発
自律制御型各種ロボットシステムのソフトウェア、ハードウェアの研究開発
クラウドコンピューティングシステムとAIアプリケーションの研究開発
URL https://www.ascent.ai/jp/

以上