2018年7月31日
SBIホールディングス株式会社

 当社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝)は、世界最大級の民間金融機関である中国平安保险(集团)股份有限公司(英名:Ping An Insurance (Group) Company of China, Ltd.、以下「平安グループ」)の完全子会社である安科技术有限公司(英名:An ke Technology Co., LTD.)および平安グループの子会社で当社グループの出資先でもある上海壹账通金融科技有限公司(英名:OneConnect Financial Technology Co., LTD.、本拠地:中国上海市、以下「OneConnect 社」)と合弁会社(以下「本合弁会社」)を設立することについて覚書を締結いたしましたので、お知らせいたします。なお本合弁会社の出資比率は当社グループ60%、平安グループ40%の予定です。

 OneConnect社は2017年12月末時点で468の銀行と1,890のその他金融機関に中国最大級のFinTech SaaS(Software-as-a-Service)プラットフォームを提供しています。 同社は金融事業における課題を解決するべく、先進的なFinTech関連技術の活用に注力しています。具体的には平安グループの先進的な顔面の微妙な表情を読み取る技術など多種の生体認証技術、AI、ブロックチェーンおよびクラウド技術を活用し、金融機関における売上拡大、リスク管理の強化、顧客サービスの改善、さらにはコスト削減に寄与しています。なおOneConnet社は、2018年の初めに香港およびASEAN諸国の銀行にもサービス提供を開始しました。

 当社グループでは、グループ全体で推進する「地方創生」プロジェクトの一環として地域金融機関における新たなテクノロジーの活用に貢献する取り組みを積極的に進めています。例えば当社の100%子会社であるSBIインベストメントが運営するFinTechファンド及びSBI AI&Blockchanファンドにおいては、出資者と投資先企業とのオープンイノベーションを支援しており、両ファンドへ出資する地域金融機関は計60超となっています。こうした取り組みを一層強化すべく、このたび平安グループと合弁会社の設立に向けた覚書を締結いたしました。
 今後、既に地域金融機関向けにFinTechサービスの導入支援を行っているSBI FinTech IncubationをはじめSBIグループ各社のネットワークも活用し、本合弁会社を通じて国内の金融機関等向けに、OneConnect社のサービス導入を推進してまいります。また併せて平安グループとの提携により、国内の地域金融機関における中国進出に貢献したいと考えております。

以上