2019年9月4日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝)の100%子会社でベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉)は、同社が運営する「SBI AI&Blockchainファンド」(正式名称:SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合)を通じて、ブロックチェーン上でのアンチマネーロンダリング(AML)ソリューション等の提供・開発を進めているElliptic Enterprises Limited.(本社:英国ロンドン、CEO & Co-Founder:James Smith、以下「Elliptic社」)へ出資を行いましたのでお知らせいたします。

 2013年に設立されたElliptic社は、暗号資産分野でのAMLソリューションについて豊富な実績を有する会社であり、データベースと技術は既に業界トップとして知られています。事業としてはAMLに特化しており、取引及び取引に関連するアドレスのリスクを0-10点の11段階でスコアリングした上で表示するサービスを提供しています。これにより、利用者に対して取引の効率的なモニタリングを行うことを可能にしているとともに、マネーロンダリングや資産流出が起こった場合、経路の捕捉や犯人の特定を迅速かつ確実に行うソリューションを提供します。

 近年、暗号資産を含む金融資産の電子取引の急増とそれに伴うサイバー犯罪の増加・巧妙化により、当局による規制強化と高度なセキュリティソリューションへの需要拡大が進んでおり、AMLやペイメント、詐欺対策等を含めた領域の市場は、2019年時点では約7.6百万米ドルであるのが、2024年には約326百万米ドルを突破すると予想*されています。Elliptic社は、各国の規制当局やFATFに代表される国際規制機関、さらには自主規制団体などと密にコミュニケーションを取っていることから、規制や犯罪に関する最新の情報をいち早く収集できる体制が整っており、最先端かつ高い水準で法規制に準拠したサービスを提供し続けています。

 SBIグループでは、Elliptic社への出資および当社デジタルアセット関連事業における製品の導入等を通じて、お客様へより安心してお使い頂ける製品・サービスの提供と健全な暗号資産市場の発展を目指してまいります。

 ※出典:2018年11月29日MarketsandMarkets™が発表した 「Fraud Detection and Prevention (FDP) Market Worth $63.5 Billion by 2023

以上