2020年7月29日
SBIインシュアランスグループ株式会社

 当社及び当社グループの決算手続は未だ完了しておりませんが、当社株主をはじめ投資家の皆様に対して適時・適切な情報開示を積極的に行うため、当社グループの2021年3月期第1四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年6月30日)の決算速報(日本基準)を以下のとおりお知らせいたします。
 なお、当社の2021年3月期第1四半期連結累計期間の決算発表は2020年8月7日を予定しております。

1. 2021年3月期第1四半期連結累計期間 決算速報(日本基準)
2020年3月期
第1四半期連結累計期間
(実績)
(2019年4月1日~
2019年6月30日)
2021年3月期
第1四半期連結累計期間
(速報)
(2020年4月1日~
2020年6月30日)
経常収益 16,428百万円 21,348百万円
経常利益 1,010百万円 1,855百万円
親会社株主に帰属する
四半期純利益
619百万円 1,063百万円
1株当たり四半期純利益 27円16銭 42円86銭

 当第1四半期連結累計期間の経常収益は、すべての事業における保有契約件数が堅調に増加したことが主な要因となり、前年同期に比べ4,920百万円増加(前年同期比29.9%増加)する見通しです。この増収効果に加えて損害保険事業における保険金支払いの減少等を受け、経常利益は前年同期に比べ845百万円増加(同83.7%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ444百万円増加(同71.7%増加)する見通しです。
 保険販売の状況については、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策としての外出自粛要請などを受けて、保険代理店等の対面チャネルが販売減の影響を受けました。一方で、当社グループの保険販売において比重の大きい非対面チャネルでは、在宅率の増加等を受けインターネット経由を中心に販売が好調に推移したことから、保有契約件数は2,120千件(前年度末比1.9%増加)となりました。
 また、当該感染症拡大に伴う外出自粛要請の影響により、自動車事故受付件数が20%超減少するなど、損害保険事業における保険金支払いの減少による正味損害率の改善(前年同期に比べ約20ポイント改善)が当社グループの増益に寄与しております。
 なお、当社グループでは、新型コロナウイルス感染症により影響を受けられたご契約者様を対象に、保険料の払込猶予期間の延長や、災害死亡保険金等の支払事由の範囲拡大、保険金請求手続きにおける必要書類の一部省略などの特別措置を実施するなど、企業の社会的責任を全うするにあたって必要な各種の取り組みを継続的に行っております。

 上記の2021年3月期第1四半期連結累計期間の決算速報に記載されている情報は、本資料発表日現在において入手可能な情報を元に作成した速報値であり、確定値ではありません。2020年8月7日に発表を予定しております2021年3月期第1四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年6月30日)の決算数値は、様々な要因により、本速報値と大きく異なる可能性があります。

2. 事業別の概況
 2021年3月期第1四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年6月30日)における事業別の概況は次のとおりであります。

(損害保険事業)
 自動車保険の新規契約を対象に、インターネット経由でお申込みいただく場合に適用されるインターネット割引金額を拡大するなど、非対面チャネルにおける競争力強化に取り組みました。また、SBIグループで推進する「地方創生」プロジェクトに沿って地域金融機関との協業にも積極的に取り組み、新たに株式会社福島銀行のWebサイト上での保険販売を開始するなど、新たな顧客基盤開拓に向けた取り組みを推進しました。こうした取り組みの結果、2020年6月末の保有契約件数は1,101千件(前年度末比0.9%増加)となりました。

(生命保険事業)
 定期保険や就業不能保険、医療保険の販売は、新型コロナウイルス感染症の影響拡大によってお客様の関心が高まったことや、インターネットで契約手続きをいただいたお客様を対象としたキャンペーンの展開などにより、非対面チャネルを中心に好調に推移しました。また、2020年5月より、BCP(Business Continuity Plan、事業継続プラン)の 強化を目的に、グループ会社であるSBI日本少額短期保険株式会社の大阪本社内に「SBI生命大阪ビジネスセンター」を新設するなど、業務運営の一層の安定性向上を目指した取り組みを推進しました。こうした取り組みの結果、2020年6月末の保有契約件数は200千件(前年度末比5.9%増加)となりました。

(少額短期保険事業)
 SBIいきいき少額短期保険株式会社では、資料請求者全員を対象としたキャンペーンの展開やペット保険の新テレビCMのオンエア開始などに取り組み、非対面チャネルにおける販売プロモーションの強化に努めました。また、SBI日本少額短期保険株式会社では、新たにバイク・自転車保険の自動更新制度を導入するなど、当社グループの少短各社において「顧客中心主義に基づく業務運営方針」の下、お客様のご要望にお応えした新サービスの開発・提供に取り組みました。こうした取り組みの結果、2020年6月末の保有契約件数は819千件(前年度末比2.2%増加)となりました。

3. 2021年3月期の連結業績予想について
 2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による先行き不透明な状況が続いていることから、合理的な業績予想の算出が困難であるため、未定としております。今後、合理的に予想可能となった時点で公表いたします。

以上