2021年1月15日
SBIホールディングス株式会社

 当社は、フューチャー株式会社の子会社であるフューチャーアーキテクト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神宮由紀、以下「フューチャーアーキテクト」)との間で、アマゾン ウェブ サービス(以下「AWS」)を活用したSBI金融クラウド上での「地域金融機関向けのクラウドベースの勘定系システム」の提供に関して業務提携し、導入に向けた具体的な協議を開始することで基本合意しましたので、お知らせいたします。

 当社グループはこれまで地方創生に貢献するべく、全国各地の地域金融機関との提携を拡大し、地域金融機関の収益力強化とそれに伴う企業価値向上を図る取り組みを進めてまいりました。また、その一環として、地域金融機関における重要な課題の一つである、勘定系システムにおける多額な導入コストや維持・更改コストの低減、フィンテックを中心とする先進的な技術やサービスの導入における拡張性の高さとスピードの確保、年間利用料モデルでのシステム利用の実現に向けて地域金融機関やシステム提供会社との検討を進めてきました。

 フューチャーアーキテクトは、銀行業界におけるコンサルティングサービスおよびシステム導入、AWSでのシステム構築・運用等において豊富な実績を有しています。銀行業界の勘定系システムに問題意識を持ってフューチャーアーキテクトが独自に開発を進めて来た新たな勘定系システムは、コンパクトで高い拡張性を誇り、クラウド上で稼働する仕様からシステム更新費用の大幅な低減が見込めるほか、当社グループがAWSを活用して開発を進めるSBI金融クラウドと高い親和性を有します。
 また、すべての銀行業務をAPI化することで、各種フィンテックサービスなどとの外部連携が容易となり、従来の勘定系システムで発生していた稼働後の追加開発費用の大幅低減が可能になります。このほか、顧客情報のリアルタイムな一元化管理やデバイスフリーなども実現していくことで、銀行業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を一気に推し進めることが可能となり、ITコストだけではなく事務コストの削減にも大きく貢献できるものと想定しております。銀行業務のコアとなる営業・融資領域のDXには、業界のベストプラクティスである同社の戦略業務系システム「FutureBANK」を採用することで、融資事務のコスト削減及び効率化とデータ活用による営業力強化を支援します。さらに、ベンダー独自仕様の過去資産は一切用いず、最新のオープンソースソフトウェアを用いた新しいシステムデザインとすることで、「2025年の崖」と言われる技術者不足の問題などを打破することにも繋がると考えられます。

 今後は、各地域金融機関の協力を得ながらSBI金融クラウド上での早期のシステム構築および導入を目指してまいります。

イメージ図

【フューチャーアーキテクト 会社概要】
商号 フューチャーアーキテクト株式会社
所在地 東京都品川区
設立 2016年4月
代表者 代表取締役社長 神宮 由紀
事業内容 ITを武器とした課題解決型のコンサルティングサービスの提供
URL https://www.future.co.jp/architect/

以上