2021年1月28日
SBIインシュアランスグループ株式会社

 当社及び当社グループの決算手続は未だ完了しておりませんが、当社株主をはじめ投資家の皆様に対して適時・適切な情報開示を積極的に行うため、当社グループの2021年3月期第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)の決算速報(日本基準)を以下のとおりお知らせいたします。
 なお、当社の2021年3月期第3四半期連結累計期間の決算発表は2021年2月10日を予定しております。

1.2021年3月期第3四半期連結累計期間 決算速報(日本基準)
  2020年3月期第3四半期
連結累計期間(実績)
(2019年4月1日~
2019年12月31日)
2021年3月期第3四半期
連結累計期間(速報)
(2020年4月1日~
2020年12月31日)
経常収益 49,779百万円 63,388百万円
経常利益 1,620百万円 3,073百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益 111百万円 782百万円
1株当たり四半期純利益 4円87銭 31円51銭

 当第3四半期連結累計期間の経常収益は、すべての事業における保有契約件数が堅調に増加したことが主な要因となり、前年同期に比べ13,609百万円増加(前年同期比27.3%増加)する見通しです。この増収効果に加えて損害保険事業における保険金支払いの減少や生命保険事業における資産運用が好調に推移したことなどを受け、経常利益は前年同期に比べ1,453百万円増加(同89.7%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ670百万円増加(同603.7%増加)する見通しです。
 なお、当社グループでは、新型コロナウイルス感染症により影響を受けられたご契約者様を対象に、保険料の払込猶予期間の延長や、災害死亡保険金等の支払事由の範囲拡大、保険金請求手続きにおける必要書類の一部省略などの特別措置を実施するなど、企業の社会的責任を全うするにあたって必要な各種の取り組みを継続的に行っております。

上記の2021年3月期第3四半期連結累計期間の決算速報に記載されている情報は、本資料発表日現在において入手可能な情報を元に作成した速報値であり、確定値ではありません。2021年2月10日に発表を予定しております2021年3月期第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)の決算数値は、様々な要因により、本速報値と大きく異なる可能性があります。

2.事業別の概況
 2021年3月期第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)における事業別の概況は次のとおりであります。

(損害保険事業)
 主力商品である自動車保険において、ご契約者様専用のスマートフォンアプリの提供を開始したほか、お客様の安全安心のカーライフをサポートするために、専用IoTデバイスを用いて急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルの回数をスコア化するなどのテレマティクス関連サービスを提供する「SBI損保安全運転プログラム」を開始しました。また、これまでのYouTube広告などのデジタル広告の運用効率改善が功を奏し、従来からの強みとしてきた非対面チャネルの販売効率に一層の向上が見られました。加えて、SBIグループで推進する「地方創生」プロジェクトに沿って地域金融機関との協業にも積極的に取り組み、地域金融機関の口座保有者向けにがん保険の団体保険サービスを提供するなど、新たな顧客基盤開拓に向けた取り組みも推進しました。こうした取り組みの結果、2020年12月末の保有契約件数は1,127千件(前年度末比3.3%増加)となりました。

(生命保険事業)
 団体信用生命保険において、SBIグループの「地方創生」プロジェクトの一環として全国の地域金融機関との提携交渉に継続して取り組み、新たに長野県内6信用金庫で取り扱う個人向けローンに対して、一括して団体信用生命保険を提供する共同化団信制度を開始しました。また、個人保険分野においては、コロナ禍を背景とするインターネットチャネルへのシフトや、インターネットで契約手続き等をいただいたお客様を対象としたキャンペーンなどから、非対面チャネルが引き続き伸展しました。一方、来店型ショップについても徐々にコロナ禍以前の来客数を回復しつつあり、個人保険全体の伸展に寄与しました。そのほか、生命保険業界において初めて、継続保険料の決済においてPayPay株式会社が提供する「PayPay請求書払い」に対応するなど、お客様のさらなる利便性の向上に向けた取り組みも推進しました。こうした取り組みの結果、2020年12月末の保有契約件数は233千件(前年度末比23.2%増加)となりました。

(少額短期保険事業)
 SBI日本少額短期保険株式会社とSBIプリズム少額短期保険株式会社は、名古屋に営業所を同時出店することで、さらなるグループシナジーを追求するとともに中部・東海エリアにおける営業力の強化に取り組みました。また、SBIいきいき少額短期保険株式会社は、葬儀分野においてサービスを提供する株式会社セレモアと業務提携し新たにご契約者様向けの葬儀費用優待サービスなどを展開するほか、SBIプリズム少額短期保険株式会社は大手ホームセンター、犬猫譲渡団体と協業して新たな譲渡会への取り組みを開始するなど、パートナー企業等との提携による新サービスの開発・提供を推進しました。加えて、SBI日本少額短期保険株式会社は、企業向けブロックチェーン基盤の開発経験が豊富なコンセンサス・ベイス株式会社との共同でブロックチェーン・プラットフォーム「Corda」を活用した代理店・募集人管理基盤システムを開発するなど、先進技術の活用による間接部門の生産性向上やコスト削減にも積極的に取り組みました。こうした取り組みの結果、2020年12月末の保有契約件数は927千件(前年度末比15.8%増加)となりました。

【ご参考】2021年3月期 連結業績予想
 2021年3月期の連結業績予想につきましては、2020年11月12日に公表いたしました「2021年3月期の連結業績予想に関するお知らせ」に記載した数値から変更ありません。
  2020年3月期(実績)
(2019年4月1日~
2020年3月31日)
2021年3月期(予想)
(2020年4月1日~
2021年3月31日)
経常収益 70,467百万円 80,000百万円
経常利益 2,360百万円 3,700百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 335百万円 700百万円
1株当たり当期純利益 14円41銭 28円20銭

以上