2021年5月7日
SBI Ripple Asia株式会社
SBI LY HOUR BANK PLC.

 SBI Ripple Asia株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:Adam Traidman、以下「SBI Ripple Asia」)及びカンボジアの商業銀行SBI LY HOUR Bank Plc.(本社:カンボジア王国プノンペン都、代表者:Soeurng Uth、以下「SBI LY HOUR BANK」)は、ベトナムの商業銀行Tien Phong Commercial Joint Stock Bank(本社:ベトナム・ハノイ市、代表者:Nguyen Hung、以下「TPBank」)との間で、カンボジアにおいて初となる分散台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)を活用した実際の通貨での送金ビジネスを開始することと致しましたので、お知らせいたします。

 SBI Ripple Asiaは、分散台帳技術(DLT)の世界的リーダー企業であるRipple社の次世代決済基盤(RippleNet)を活用することで、日本を含むアジア地域における決済基盤の提供を進めてきました。今般、SBIグループが出資するSBI LY HOUR BANKにおいて、実証実験を積み重ねた結果として、カンボジア中央銀行から必要となる承認を得られましたことから、既にこのDLTを活用した国際送金においてベトナムを代表するコリドーにまで成長したTPBankと、カンボジア-ベトナム間の国際送金において、リアルタイムかつ最低水準の手数料とする利便性の高いサービスを提供することで合意しております。

 SBIグループ代表 北尾吉孝は次のように述べています。
 「SBIグループが推進するDLTをはじめとした新たなテクノロジーを、特に経済発展の著しいアジア地域において、グループ内外の企業に惜しみなく提供することで、シナジーを最大限に追求する方針です。将来的には、暗号資産を組み入れた送金サービスの開発につなげるなど、先端技術を活用した金融のグローバル化をリードしていきたいと考えております。」

 また、SBI Ripple Asiaでは、RippleNetへの参加を希望する金融機関に対しては、米国Ripple社と連携し、マーケティング支援プログラムの提供や相手先金融機関の紹介を通じて更なる顧客基盤の拡大、強化に努めてまいります。

■SBI Ripple Asiaについて:https://ripple.com/sbi-ripple-asia/
 日本を含むアジア地域における分散台帳技術(DLT)を活用した決済基盤の提供に向けて、SBIホールディングスとRipple社(本社:米国サンフランシスコ、CEO:Brad Garlinghouse)が2016年5月に設立した合弁会社。

■SBI LY HOUR Bankについて:https://sbilhbank.com.kh
 2020年3月に当時のマイクロファイナンスから商業銀行にライセンスアップをグレード。SBIグループがシェア70%を保有する連結対象子会社。リテール分野における小口貸出に強みを持ち、フルバンクとしてその業容を拡大させている。

■TPBankについて:https://tpb.vn/eng/ve-tpbank
 2008年5月に設立されたベトナム商業銀行。SBIグループは2009年8月より出資参画、現時点でシェア19.9%を保有。先端技術を積極的に取り入れ、リテール分野を中心として貸出残高を伸ばしている。2021年3月末時点、時価総額は約1,400億円。

以上