2021年5月10日
SBIファーマ株式会社
日本化薬株式会社
SBIホールディングス株式会社の子会社で5-アミノレブリン酸(5-ALA)(※1)を利用した医薬品等の研究・開発を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾吉孝、以下「SBIファーマ」)と日本化薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:涌元厚宏、以下「日本化薬」)は、SBIファーマが製造販売承認を有する経尿道的膀胱腫瘍切除術時における筋層非浸潤性膀胱癌の可視化を目的とした「アラグリオ®顆粒剤分包1.5g」(以下、「アラグリオ」)について、日本国内における販売契約を締結いたしました。2021年6月1日より、日本化薬がアラグリオの国内販売会社として情報提供収集活動を開始いたします。
膀胱がんの切除術式の一つである経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)(※2)においては、腫瘍(がん)組織と正常組織を識別し、腫瘍の切除率を向上させることが求められています。アラグリオを水に溶解して経口投与し、手術中に患部に青色励起光を当てることで腫瘍部位が赤色蛍光を発し、正常組織との識別を容易にすることが可能になります。
本契約締結により、SBIファーマおよび日本化薬は、膀胱がんと闘われているより多くの患者様および医療従事者の皆様に、アラグリオを有益に活用していただけるよう一層努力してまいります。
(※1)5-アミノレブリン酸(5-ALA):体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与する機能分子の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。5-ALAは、焼酎粕や赤ワイン、高麗人参等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
(※2)経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT):開腹せずに尿道から手術用膀胱鏡を挿入し、膀胱を温存しながら腫瘍を切除する術式のことです。
以上