2021年10月12日
SBIホールディングス株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝、以下「当社」)はこのたび、アフリカで活動するベンチャーキャピタルのVerod-Kepple (ヴェロッド・ケップル)Africa Partners(本社:ルクセンブルク、代表:品田 諭志、山脇 遼介、以下「VKAP社」)とアフリカ大陸での投資事業における戦略的提携を行うことで合意しましたので、お知らせいたします。

 VKAP社はナイジェリアの大手プライベートエクイティ会社であるVerod Capital Management(本社:ナイジェリア・ラゴス、代表:Danladi Verheijen、以下「Verod社」)と日本からアフリカのスタートアップに投資するベンチャーキャピタルの株式会社Kepple Africa Ventures(本社:東京都渋谷区、代表:神先孝裕、以下「KAV社」)との合弁会社です。

 アフリカでは人口増加が続いており、現在では若年層を中心に人口約13.5億人となっております。近年ではハーバード大学やスタンフォード大学といった世界のトップ校で教育を受けた若者がアフリカの祖国に帰国し起業する流れも顕著になっています。アフリカでは、ウーバー型でローコスト・高効率な公共インフラの構築から、ラストワンマイル配送用ドローン等の世界先端技術の商業化、ゲーム、映画、音楽等の独自コンテンツの開発等、幅広い分野においてイノベーションが活発化しており、スタートアップへの投資額も増加し続けております。

 このたびの戦略的提携により、当社はベンチャーエコシステムのさらなる成長が見込めるアフリカ地域でのネットワーク強化、および今後頭角を現すであろう次世代の経営者や技術をいち早く見出すことを目指してまいります。また、有望な企業や技術に対しては、一海外投資家として投資を行うだけでなく、当社グループの事業との様々な形でのシナジー創出も視野に入れております。
 当戦略的提携の一環として、当社グループはVKAP社が運用するファンドに出資するとともに、現地に駐在員を派遣することにより、Verod社、KAV社各社のソーシングネットワークを活用しアフリカ全土における投資活動を活発化させ、加えて当社グループが強みを持つ日本およびアジアにおいて、同ファンドの投資先企業に対しバリューアップ支援を実施し、成長著しいアフリカ大陸において、さらなる投資事業の拡大を図ってまいります。

【Verod社の概要】
 Verod社は2008年に設立されたナイジェリアの大手プライベートエクイティです。2021年8月31日現在の運用総額は約3.65億米ドル(約401億円※)にのぼります。西アフリカ地域におけるプライベートエクイティファンドのマーケットリーダーであり、直近では仏保険大手アクサよりナイジェリアの年金事業を買収、運営しています。
※1米ドル=109.85円にて換算

【KAV社の概要】
 KAV社は2018年に設立されたアフリカのスタートアップへの投資に特化した日本のベンチャーキャピタルです。同社のアフリカ地域のシード・アーリーステージのベンチャー企業への投資に特化した1号ファンドは2018年12月より投資を開始し、これまで90社超の投資実績があります。代表的な投資先としては、2020年9月にデンマークのNASDAQ市場にてIPOを果たしたMudundo社、ネクストユニコーンのデジタルバンクTeamApt社等があります。

以上