2021年12月7日
SBIホールディングス株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝、以下「当社」)は、シンガポールの子会社であるSBI VENTURES SINGAPORE PTE. LTD.(所在地:シンガポール、代表:林 良輔)及び、当社グループが運営するSBI-Sygnum(シグナム)-Azimut(アジムット) Digital Asset Opportunity Fund(所在地:シンガポール、以下「本ファンド」)を通じて、シンガポール最大の暗号資産取引所Coinhakoを運営するHoldbuild Pte. Ltd.(本社:シンガポール、最高経営責任者:Liu Yusho、以下「Coinhako社」)へ共同出資を行いましたので、お知らせいたします。

 2013年設立されたCoinhako社は、リテール向け暗号資産取引においてシンガポール最大の取引高と顧客数を有し、さらに先月にはシンガポールの暗号資産取引所として初めて、シンガポールの金融当局であるMonetary Authority of Singapore よりデジタル通貨を取り扱うためのライセンスの原則承認(In principle approval)を受領し、今後、個人や機関投資家に向けた暗号資産取引所運営のためのライセンスが付与される予定です。Coinhako社は、取引の安全性とコンプライアンスに重点を置きつつ、安価且つ高質なサービスを幅広い顧客層に提供しております。今後も金融当局と良好な関係を築きつつ、シンガポールを拠点としながら、東南アジア他国への事業展開も予定しており、当社グループもその国際的なネットワークを活用して、Coinhako社の事業拡大をサポートしてまいります。

 本ファンドは、デジタル資産分野の先駆者である当社グループとSygnum銀行グループの両社が補完的にもたらすデジタル資産・金融サービス・フィンテック全域にわたる深い専門知識や、アジアとヨーロッパに跨る両社のネットワークを活用して運用いたします。本ファンドは、両社の子会社であるSBI Ven Capital Pte. Ltd.(本社:シンガポール、代表:林 良輔)とSygnum Pte. Ltd.(本社:シンガポール、代表:Gerald Goh)が共同で運用を行い、東南アジアとヨーロッパにて、主に金融市場インフラとDLTに関連するエンタープライズ・ソリューションに焦点を当てたベンチャー投資を行う予定です。

 当社グループは、日本STO協会(JSTOA)の創設メンバーであり、子会社のSBI VCトレード株式会社が日本国内において暗号資産取引サービスを2018年から提供しております。また、スイス証券取引所傘下のSIX Digital Exchangeともアジアでの合弁会社の立ち上げに合意しており、今後、今年の4月に設立した大阪デジタルエクスチェンジを通じて海外の取引所と相互接続を行うことで世界最大級のデジタルアセット取引所を目指してまいります。

 暗号資産取引が急増する昨今、各国の金融当局は関連する法制度の整備を急ぎ進めております。当社グループは最先端かつ高い水準で法規制を準拠したサービス提供する投資先をサポートし、健全な暗号資産市場の発展に取り組んでまいります。

◆SBI-Sygnum-Azimut Digital Asset Opportunity Fundについて
 当ファンドは、2021年シンガポールにて組成され、東南アジアとヨーロッパ地域を中心に、主に暗号資産、分散型台帳技術(Decentralized Ledger Technology, DLT) インフラ、分散型金融、レギュレーションテックに関連する革新的なテクノロジーを保有する有望なアーリーステージのスタートアップ企業に投資いたします。急成長するデジタル資産業界における、当社、スイスSygnum銀行、イタリアAzimut各グループの知見とエコシステムを活かして、有望なデジタル資産関連会社の成長と支援してまいります。

◆SBIグループについて
 1999年創業のSBIグループは、日本におけるインターネット金融サービスのパイオニアとして、証券、銀行、保険分野を中心にインターネットを通じてより低価格で利便性の高い商品やサービスを提供する金融サービス事業を運営しているほか、アセットマネジメント事業、バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティックス事業をグローバルに展開するインターネット総合金融グループです。
 アセットマネジメント事業においては、米国のRipple 社やR3 社など世界的に有名なDLT 企業に投資実績を持つほか、2021年9月末時点で6,966億円の投資残高を保有し、アジアの金融およびテクノロジー業界のベンチャー企業の成長と成功を支援してきた実績があります。 子会社であるSBI Ven Capitalは、シンガポール金融当局(Monetary Authority of Singapore)より認可を受けた資産管理会社として、2007年の設立以降、主に東南アジアや南アジアの企業への投資を実施し、2020年12月末現在で5.9億米ドルの資産を運用しております。

◆Sygnum銀行グループについて
 Sygnum銀行グループは、2019年にスイスの金融当局(Swiss Financial Market Supervisory Authority)から銀行免許を付与されたデジタル資産銀行として営業を開始し、またシンガポールにおいても当局認可を受けた資産管理会社として活動する、デジタル資産のスペシャリストです。過去2年間、スイスでのデジタル資産に関連する数々のベンチャー企業の立ち上げにおいても、重要な役割も果たしています。

◆Azimutグループについて
 Azimutグループは1989年創業のヨーロッパ有数の資産運用会社であり、Azimut Holdingsは2004年よりイタリア証券取引所に上場しています。世界各国に拠点を構え、金融商品の管理・販売を行っています。