2022年8月19日
新生企業投資株式会社

 当社は、ベンチャー企業に投資を行う新生ベンチャーパートナーズ2号ファンドにおいて、株式会社シェアリングエネルギー(東京都港区、代表取締役 上村 一行、以下「シェアリングエネルギー」)が実施する第三者割当増資を引き受けました。新生銀行グループは、中期経営計画「新生銀行グループの中期ビジョン(以下、「中期ビジョン」)」の実現に向け、「環境・社会課題解決へ向けた金融機能提供」を推進しております。シェアリングエネルギーの取り組みは、分散型エネルギーの推進を通じて環境や社会全体の持続可能な発展に資すると考えており、その一環として、増資の引き受けを行うものです。

 シェアリングエネルギーは、「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」というミッションを掲げています。同社が提供する「シェアでんき」は、戸建住宅を中心に初期費用無料・月額費用無料で太陽光発電システムを設置し、低価格で電気を利用できるサービスで、導入によって住宅居住者は安く電気を利用できるうえ、自然災害などによる停電時の予備電源を確保できます。「シェアでんき」は、2022年7月末時点で顧客からの累計設置依頼数6千棟、提携する住宅建設業者は900社を突破しました。

 2015年9月の「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」の国連採択などを背景に、政府はカーボンニュートラル実現に向けて動き出し、2021年10月に閣議決定されたエネルギー基本計画では、2030年までに新築戸建て住宅の6割に太陽光パネルを導入する将来像が示されています。電力需要と直結し、需要地で地産地消可能な住宅用太陽光発電は、今後の分散型エネルギーの主流になると考えられており、「シェアでんき」が普及をけん引することを期待しています。

 新生銀行グループでは、中期ビジョンにおいて「事業を通じたサステナビリティの実現」を掲げており、環境・社会の課題解決に取り組む企業に対する金融支援に取り組んでおります。当社においても、資源循環やフードロス削減に取り組むベンチャー企業への出資や、「子育て・介護・新しい働き方関連事業」を対象とするインパクト投資※1ファンドの組成・運営など、ESG投資※2に積極的に取り組んでおります。本投資を通じて、投資収益を期待するとともに、シェアリングエネルギーへの事業支援を行い、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

※1 「インパクト投資」とは、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を目指す投資手法。
※2 「ESG投資」とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の要素を考慮する投資手法。

■ 株式会社シェアリングエネルギーの概要
名 称 株式会社シェアリングエネルギー
設立日 2018年1月
代表者 代表取締役 上村 一行
本社所在地 東京都港区新橋1-7-11 近鉄銀座中央通りビルⅡ 9階
事業内容 住宅保有者向け太陽光発電システムの設置・電力利用サービス『シェアでんき』の運営
資  本  金
(資本準備金含む)
4,109,255,865円

以上