2022年10月25日
SBIホールディングス株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「当社」)は、米国3大取引所の1つであるCboe Global Markets, Inc. (本社:米国シカゴ、取締役会長兼CEO:Edward T. Tilly、以下「Cboe社」)傘下の Cboe Bats, LLCと、MOU(以下「本覚書」)を締結しましたのでお知らせいたします。
 本覚書の締結によって、両社が行う私設取引システム(以下「PTS」)の運営といった従来型の金融分野及びデジタル金融分野における業務提携の可能性について協議することに合意いたしました。

 Cboe社は米国3大取引所の1つで、市場インフラと市場で取引される様々な商品を提供するリーディングプロバイダーとして、世界中の市場参加者に最先端の取引、清算、投資ソリューションを提供しています。 また、北米、欧州、アジア太平洋地域において、株式、デリバティブ、デジタル資産、FXなど複数のアセットクラスにおけるトレーディングソリューションと商品を提供しています。日本においては、2021年7月にPTS運営会社であるCboe Japan Limited(旧Chi-X Japan Limited)を買収し、日本のPTS運営事業に参入しています。

 SBIグループは、日本におけるインターネット金融サービスのパイオニアとして、証券・銀行・保険などの金融サービスの提供やアセットマネジメント事業を通じて、飛躍的な成長を遂げてきました。PTS分野では、日本最大のPTS運営会社であるジャパンネクスト証券株式会社の主要株主として、安定的かつ公正性の高い取引市場の構築を支援してきました。近年では、セキュリティー・トークン(ST)といった分散型台帳技術を活用した金融サービスの提供や、STの発行から流通、カストディに係る機能を一気通貫で提供する、デジタルアセットのグローバルコリドーの形成を目指す等、デジタル金融領域での事業を積極的に展開しています。今後は本覚書に基づき、両社が行うPTS運営事業といった従来型の金融分野のみならず、日米を中心としたグローバルなデジタル金融分野での提携も視野に入れ、両分野における業務提携の具体化に向けた協議を進めてまいります。

 当社代表取締役会長兼社長の北尾吉孝は、次のように述べています。
「Cboe社とSBIグループは、金融業界の改革をリードしてきたことや先端テクノロジーを活用したデジタル金融分野に積極的に進出してきたこと等、共通点が多いと認識しています。両社の化学反応により、日本の金融市場に新しい変化をもたらすことで規制改革を促し、日本の投資家、特に個人投資家の利益に資する取り組みができるものと考えており、ひいては「貯蓄から投資へ」という日本の積年の社会課題解決への貢献も期待しています。」

 Cboe社の取締役会長兼CEOであるEdward T. Tillyは、次のように述べています。
「Cboe社は、本覚書をSBIホールディングスと締結することを嬉しく思っており、両社の得意とする分野を活用し、双方に利益のあるかたちで協働することを楽しみにしています。SBIグループの日本の株式市場におけるリーダーシップをはじめとする金融サービス全般にわたる多様なビジネスは、Cboe社がアジア太平洋地域におけるプレゼンスを拡大し、より多くの投資家に革新的な技術、商品、サービスを提供する機会を創出することになるでしょう。また、取引参加者のネットワークに支えられ、機関投資家がデジタルアセットという新たな資産クラスを十分に享受できるよう顧客目線のソリューションを提供し、透明性と規制遵守という取引所の原則に基づいて運営されているデジタル資産取引所・クリアリングハウスであるCboe Digitalを通じた我々のデジタルアセットへの進出は、SBIグループのデジタルアセット分野における商品とサービスを提供するためのグローバルネットワークを拡大させる機会をもたらすことになると考えています。」


MOU締結の様子 左からSBIホールディングス代表取締役会長兼社長 北尾吉孝、Cboe社取締役会長兼CEO Edward T. Tilly
Cboe社の概要
(1)名称 Cboe Global Markets, Inc.
(2)所在地 米国シカゴ
(3)代表者の役職・氏名 取締役会長兼CEO、 Edward T. Tilly
(4)事業内容 市場インフラと金融商品の提供
(5)設立年 1973年
(6)URL https://www.cboe.com/

以上