2023年9月29日
SBIホールディングス株式会社
SBI ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「当社」)は、貿易金融の効率化を目的としたエンタープライズ特化のブロックチェーンXDC Networkを展開するTradeFinex Tech Ltd.(本社:アラブ首長国連邦ドバイ、共同創業者:Atul Khekade、Ritesh Kakkad、以下「TradeFinex」)と、日本での合弁会社の設立に関して基本合意いたしましたので、お知らせいたします。
XDC Networkは、その運営本部をアラブ首長国連邦ドバイに構えるほか、米国やシンガポール、インドなど各国にコミュニティやオフィスが展開され、貿易金融やサプライチェーン管理、クロスボーダーペイメントなど世界中の経済活動における活用が期待されているレイヤー1ブロックチェーン(※1)です。設立以来、XDC Networkは貿易金融の効率化に注力しており、世界貿易機関(WTO)、国際商業会議所(ICC)、その他多くの政府機関等と密接に連携してきているほか、貿易金融における透明性・追跡性の向上、コスト削減、取引スピードの向上、信用リスクの低減、書類削減などの革新的なソリューションを提供しております。
SBIグループではXDC Networkと、SBIグループで暗号資産交換業を営むSBI VCトレード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤 智彦、以下「SBI VCトレード」)が、2023年5月11日にXDC Networkの日本国内の普及に向けた取り組みを行っていくことについてパートナーシップ提携を締結し、2023年5月31日に国内初となる暗号資産XDC(エックスディーシー)の取扱いを開始しております。また、取扱い開始後もステーキングサービスや入出庫サービスの追加により、日本におけるXDCの取引環境の向上などXDCのプレゼンス拡大に努めております。
このたび新設する合弁会社では、日本国内におけるXDC Network関連情報のローカライズから、XDCの取扱いを希望する暗号資産交換業者へのサポート、サブネット/レイヤー2(※)企業とのパートナーシップ拡大をはじめ、XDC Network関連会社のXDC Trade Network Pte. Ltd.(本社:シンガポール、CEO:Sunil Senapati)が提供する貿易金融ソリューションをAPAC地域に展開していくなど、XDC Networkが備える革新的なソリューションを広く提供してまいります。
(※1)レイヤー1ブロックチェーン(レイヤー1):XDCネットワークやイーサリアムネットワークなどといったブロックチェーンそのものを指しており、取引の承認や記録を行う基盤の役割を果たす。
(※2)サブネット/レイヤー2(ブロックチェーン):レイヤー1ブロックチェーンが抱えるスケーラビリティー(拡張性)の問題を解決する追加的なブロックチェーン。レイヤー1は、利用者の増加などに伴う取引の増加により取引の承認や記録に遅延を起こすことがあるが、サブネット/レイヤー2に取引を流したり、初めからサブネット/レイヤー2上で取引を行ったりすることにより、負荷を軽減しながらレイヤー1上で取引の記録が可能となる。
商号 | SBI XDC Network APAC株式会社(仮称) |
役員構成 | 代表取締役 近藤 智彦(SBI VCトレード株式会社 代表取締役社長) 取締役 吉田 匡(XDC Network Head of Japan) 取締役 田代 卓(ビットポイントジャパン株式会社 代表取締役社長) |
資本金 | 3億円 |
出資比率 | SBIホールディングス60%、TradeFinex40% |
以上