2023年12月27日
SBIホールディングス株式会社

 SBI ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「当社」)は、2023年9月29日付のプレスリリース「XDC Networkを展開するアラブ首長国連邦TradeFinex Tech Ltd.との合弁会社設立に関する基本合意のお知らせ」のとおり、貿易金融の効率化を目的としたエンタープライズ特化のブロックチェーンXDC Networkを展開するTradeFinex Tech Ltd.(本社:アラブ首長国連邦ドバイ、Co-Founder:Atul Khekade、Ritesh Kakkad、以下「TradeFinex」)との合弁会社となる「SBI XDC Network APAC株式会社」を設立いたしましたので、お知らせいたします。

1.設立の目的
 XDC Networkは、2017年に設立された貿易金融の効率化のために設計されたコミュニティ主導のプラットフォームです。高速、高セキュリティかつ低コストなブロックチェーンで、債券等実資産のトークン化(RWAs)や貿易資産トークン化、貿易文書電子化などを行い、世界の貿易業務を円滑に進めるためのスマートコントラクトシステムを提供しております。
 これまで当社グループでは、XDC Networkと当社グループで暗号資産交換業を営むSBI VCトレード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤 智彦)によるパートナーシップ契約の締結を通じて、国内で唯一XDCトークンの取扱いを開始し、関連する各種サービスを提供してまいりました。今後は、トークンの取扱いのみにとどまらず、貿易金融やクロスボーダーペイメント等を中心としたグローバルな経済活動において、XDC Network の持つブロックチェーン技術を用いたユースケース拡大が図れるよう取り組んでまいります。

 2.会社概要
商号 日本語表記:SBI XDC Network APAC株式会社
英語表記:SBI XDC Network APAC Co., Ltd.
役員構成 代表取締役CEO 近藤 智彦(SBI VCトレード株式会社 代表取締役社長)
取締役COO 吉田 匡(XDC Network Head of Japan)
取締役 田代 卓(ビットポイントジャパン株式会社 代表取締役社長)
監査役 北原 勝美(SBI VCトレード株式会社 監査役)
所在地 東京都港区六本木1-6-1
資本金 3億円(資本準備金を含む)
設立年月日 2023年12月18日
事業内容 XDC Networkのマーケティングとビジネス開発
XDC取扱いを検討する暗号通貨取引所のコンサルテーションとマーケティングサポート
サブネット開発者のマーケティングとビジネス開発のサポート
出資比率 SBIグループ 60%、TradeFinex 40%

3.合弁会社ロゴデザイン
 合弁会社のロゴデザインは以下のとおりです。
 SBI及びXDCの文字を大きく配置し、パートナーシップのさらなる向上、及びそれぞれの強みを生かした組織として活動していくことを表現しております。

4.コーポレートサイト開設
 合弁会社の設立に伴い、下記のとおり合弁会社のコーポレートサイトを開設いたしました。
 URL:https://www.sbixdc.network/

 本コーポレートサイトでは、これまでの歩みをはじめXDC Networkの概要や、プラットフォームのもたらすソリューション、JVの今後の活動方針及びSBIグループのXDC Networkに関する取り組みなどを紹介しております。日本国内におけるXDC Network関連情報のローカライズから、XDCトークンの取扱いを希望する暗号資産交換業者へのサポート、サブネット/レイヤー2企業とのパートナーシップ拡大をはじめ、XDC Networkの関連会社であるXDC Trade Network Pte. Ltd.(本社:シンガポール、CEO:Sunil Senapati)が提供する貿易金融ソリューションをAPAC地域に展開していくなど、XDC Networkの持つ革新的なソリューションを広く提供していく情報拠点を目指してまいります。

【コーポレートサイト】

5.SBI XDC Network APAC株式会社における取り組み
 さらに、合弁会社設立後第1号となる取り組み案件といたしまして、XDC Networkと当社グループのSBI R3 Japan 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:藤本 守)が提供するCorda及び IMPEL GLOBAL, INC. (本社:米国、CEO & Founder:Troy S. Wood)が提供する Corda Bridge を接続する実証実験(PoC)を開始いたしました。
 同実験は、企業間取引において発生するFIAT決済を、Corda及びCorda Bridgeを介してXDCで行うもので、プライベート及びパブリック両面で利用できるハイブリッド型ブロックチェーンを活用することで、取引情報などプライベートな領域と、価値の移転といったパブリックな領域を含む決済をワンストップで行うことが可能となります。これにより国際貿易を含む事業者間取引にかかる海外決済においても、通常の法定通貨による取引と比べ、効率的かつ円滑な決済手段を提供することが可能となります。

【決済スキームイメージ】

以上