2024年1月31日
SBIホールディングス株式会社
SBI地域事業承継投資株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝)の連結子会社であるSBI地域事業承継投資株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:今井 章、以下「SBI地域事業承継投資」)は、同社が運営する事業承継ファンド(正式名称:SBI地域事業承継投資2号投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)の投資案件として、鉄鋼加工業等を営む東光鉄工株式会社等を傘下に持つ株式会社東光ホールディングス(本社:秋田県大館市、代表取締役会長 虻川 東雄、以下「東光HD」)への投資を実行したことをお知らせいたします。
 SBI地域事業承継投資は2019年10月に発表※1しているとおり、後継者問題を抱える日本国内の中小企業への投資を目的として本ファンドの前身である1号ファンドを設立しております。中小企業が経営者の後継者難で経営が行き詰まるケースが相次いでおり、中小企業庁によると、2025年に70歳を超える中小企業の経営者は245万人、そのうち約半数の127万人が後継者未定であり、廃業することで失われる経済的損失はGDP(国内総生産)で22兆円と言われています。※2
 東光HDは秋田県内の有力企業として創業85年を数え、グループ売上高は100億円を超える県内最大級の製造企業です。虻川会長は東光HDのみならず秋田県の地域経済の成長に大いに貢献してきたことから、旭日小綬章を受賞、大館商工会議所会頭を務めました。他方、主要子会社である東光鉄工の本業たる鉄鋼加工業だけでなく、ソフトウェア開発他、事業が多岐に渡ること等を理由とし、その事業承継は難航しておりました。
 SBI地域事業承継投資は、東光HDが営む各々の事業の価値を最大化させることを通じて東光HDの潜在的企業価値を顕在化させ、企業価値の最大化を実現することができると判断し、投資実行することと致しました。取引先、取引金融機関と協力し現在の商圏を確保しつつ、SBIグループの広範なネットワークを利用し東光HDが秋田県から日本全国に、そして世界に飛躍できるよう努めて参ります。
 本ファンドは日本全国を対象とすることで地域を超えた業界再編やバリューチェーン上の垂直統合等による一層の成長をサポートし、さらに当社グループの投資先・取引先企業の先端技術やノウハウ等を活用していくことで、「①地域に必要な中堅・中小企業の存続」を通じて、「②地域の雇用や取引先を守り」、「③地域活性化への貢献と融資機会提供等による地域金融機関の経営環境改善への貢献」という「三方良し」を目指します。

以上

※1 2019年10月4日の当社プレスリリースをご参照ください。
※2 出典:中小企業庁「中小企業・小規模事業者政策について」