2024年7月26日
SBIホールディングス株式会社
このたび当社グループは、「フランクリン・テンプルトン」の名称で知られ、77年におよぶ歴史と運用実績を誇る総合資産運用会社であるFranklin Resources, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、President, Chief Executive Officer:Jenny Johnson、以下「フランクリン・テンプルトン」)と、共同で日本において資産運用会社(以下「本合弁会社」)を設立することについて、最終契約のための条件合意書を締結しましたのでお知らせいたします。
フランクリン・テンプルトンは、近年、パトナム・インベストメントなど多数の著名な資産運用会社を買収し運用のケイパビリティを拡大しており、運用資産残高は約1.6兆米ドル(約265兆円)※1に及びます。また、同社は暗号資産やブロックチェーンを活用しトークン化したデジタル資産の運用にも積極的に取り組んでおり、米国の投信業界では初めて、ブロックチェーン技術を活用してマネー・マーケット・ファンド※2をデジタルトークン化する画期的な取り組みをはじめ、本年1月のビットコイン現物ETFに続き、同7月にはイーサリアム現物ETFも上場しました。
本合弁会社の出資比率は、SBIグループが51%、フランクリン・テンプルトンが49%を予定していますが、「未来志向と顧客重視」の伝統をもつフランクリン・テンプルトンと、事業構築の基本観として「顧客中心主義の徹底」を創業当時より掲げ実践している当社グループが協力することで、本合弁会社を通じ、様々な投資対象・投資戦略のETFやデジタル資産等といった先進的な運用商品を日本の投資家に提供できるものと考えております。日本でも現物の暗号資産を組み入れたファンドやETF等の提供が解禁される際は、既にフランクリン・テンプルトンが米国で培った商品組成力や運用力を活かした商品を日本の投資家に提供するとともに、将来的にはセキュリティ・トークンを含めたデジタル資産も視野に入れた商品の開発を目指してまいります。
世界各国の市場環境の不透明感が増す中、株式や債券等の伝統的な資産と相関性の低いオルタナティブ資産や高度な投資戦略と投資技術を活用した運用商品への投資ニーズは、効率的な運用やリスク分散の手段としても、益々高まってくるものと考えております。
当社グループは、これまでに良質かつ低コストのファンドを投資家向けに提供してまいりましたが、今後も様々な革新的な運用商品を提供することで、投資家の皆さまの最適な資産形成に貢献していく所存です。なお、本件による当社の連結業績に与える影響は軽微と考えております。
フランクリン・テンプルトンの会社概要 | (2024 年 3月末現在) |
名称 | Franklin Resources, Inc. |
本社 | 米国カリフォルニア州サンマテオ |
代表者 | Jenny Johnson(President, Chief Executive Officer) |
設立 | 1947 年 |
拠点数 | 86拠点(30カ国以上) |
従業員数 | 約 10,000 名(投資プロフェッショナル1,500名を含む) |
運用資産残高 | 1.6兆ドル(約 265 兆円)(※1) |
以上
(※1)1 米ドル=161 円で換算、2024年6月末時点
(※2)フランクリン・オンチェーン米国政府マネー・ファンド(FOBXX)