2025年1月20日
SBIホールディングス株式会社
SBI地域事業承継投資株式会社

   SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝)の連結子会社であるSBI地域事業承継投資株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:今井 章、以下「SBI地域事業承継投資」)は、同社が運営する事業承継ファンド(正式名称:SBI地域事業承継投資2号投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)を通じて、代車用・観光用レンタカー事業を営むワールドネット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:成田 修朗、ブランド名:ワールドネットレンタカー、以下「ワールドネット」)へ資本参加したことをお知らせいたします。

  ワールドネットは1988年8月に設立され、設立以来、多くのお客様及び取引先の皆様から多大なご支援をいただき成長を続けてきました。現在は、損害保険会社のほか、自動車ディーラーなど自動車関連事業者を中心とした法人向けの代車用レンタカー事業と、観光客向けの観光用レンタカー事業を、北海道を中心に全国19拠点(うち直営11拠点、FC8拠点)で展開しております。数千台の車両を保有し、常に新しく高品質な車両の提供と、利用者の目線に立ったサービスを追求することで、取引先及び利用者から高い評価を得ております。この結果、同社は地域に根差した強固なビジネスモデルを構築し、地元北海道を中心に、高い信頼性・知名度を確立するに至りました。

  今後は、既存の事業基盤を維持発展させながら、他地域への出店による営業基盤の拡大、また、今後見込まれる新型コロナウイルス回復後の観光客需要の取組み等により、事業を更に発展させていきたいと考えております。

  SBI地域事業承継投資は、SBIグループのネットワークをフル活用しながら、ワールドネットの経営基盤の更なる強化、店舗展開の加速、DX化の促進を行い、ワールドネットの成長を支援してまいります。また、この過程においては、ワールドネットの経営陣及び役職員の皆様と常に協力し、既存の取引先企業や金融機関との連携関係についてもより一層深めてまいります。

  SBI地域事業承継投資は2019年10月に発表※1しているとおり、後継者問題を抱える日本国内の中小企業への投資を目的として本ファンドの前身である1号ファンドを設立しました。中小企業が経営者の後継者難で経営が行き詰まるケースが相次いでおり、中小企業庁によると、2025年に70歳を超える中小企業の経営者は245万人、そのうち約半数の127万人が後継者未定であり、廃業することで失われる経済的損失はGDP(国内総生産)で22兆円と言われています。※2

  本ファンドは、日本全国を対象とすることで、地域を超えた業界再編やバリューチェーン上の垂直統合等による一層の成長をサポートします。更に、SBIグループの投資先・取引先企業の先端技術やノウハウ等を活用していくことで、「①地域に必要な中堅・中小企業の存続」を通じて、「②地域の雇用や取引先を守り」、「③地域活性化への貢献と融資機会提供等による地域金融機関の経営環境改善への貢献」という「三方良し」を目指します。

※1 2019年10月4日のプレスリリースをご参照ください。
※2 出典:中小企業庁「中小企業・小規模事業者政策について」

以上