2025年6月9日
SBIホールディングス株式会社
株式会社SBI新生銀行

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)と株式会社SBI新生銀行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:川島 克哉、以下「SBI新生銀行」)は、6月5日に行われた、世界最大級の米ドル建てステーブルコインUSDCを発行するCircle Internet Group, Inc.(本社:米国 ニューヨーク市、Chairman and Chief Executive Officer:Jeremy Allaire、以下「Circle社」)のニューヨーク証券取引所への上場に際し、戦略的投資家として合計5,000万ドル相当の同社株式(うち、SBIホールディングス:2,500万ドル、SBI新生銀行:2,500万ドル)を取得しましたのでお知らせいたします。
 なお、Circle社のIPOは公開価格31ドルに対して始値で69ドルを記録、一時200%以上の価格上昇を記録したのち、83ドルの終値で初日の取引を終了しており、フィンテック銘柄としては2021年にナスダック市場に上場したCoinbase社以来の大型IPOとなりました。数多くの機関投資家等が割当に応募していた中で、SBI グループが取得した株式数は上位に位置しております。

 SBIグループは、暗号資産などのデジタルアセット領域が将来の金融業界において重要な役割を果たすと考え、従前よりこの領域における有望な企業への投資や提携を進めてまいりました。
 2016年には、暗号資産XRPを活用した国際送金技術を開発するRipple社に対して出資を行い、外部筆頭株主として現在約9%の株式を保有しております。併せてRipple社との合弁会社としてSBI Ripple Asiaを設立し、日本及びアジア地域においてブロックチェーン技術を活用した決済基盤の提供を行っております。また2017年に、金融機関向けのプライベートブロックチェーンCordaを提供するR3社に対して出資を行った後、2019年には合弁会社としてSBI R3 Japanを設立し、日本におけるCordaのライセンス提供、導入支援などを行っております。さらに2019年には、ブロックチェーン上でデジタル証券を発行・管理するプラットフォームを提供するSecuritize社に出資いたしました。
 このように、SBIグループでは投資にとどまらず世界中のパートナー企業とともに多様なサービスの提供を行っております。

 昨今米ドル建てステーブルコインは、即時性の高い国際送金手段として利用拡大が見込まれています。SBIグループでも特に有望な領域と認識していることから、日本における規制緩和を見据えてCircle社との提携を推進してきました。Circle社は規制に準拠した世界最大のステーブルコインであるUSDCを発行し、信頼性と透明性を兼ね備えたデジタル金融インフラを構築する世界的な金融テクノロジー企業です。SBIホールディングスとCircle社は、2023年11月に包括的業務提携に向けた基本合意書を締結して以来、日本国内におけるUSDCの流通や新たなユースケースの創出に向けてSBI新生銀行グループを含めて連携を深めており、2025年3月には、SBIホールディングス連結子会社で暗号資産交換業を営むSBI VCトレードがUSDCの一般向けの取扱いを国内で初めて開始したほか、日本市場におけるUSDCの普及を促進するべく合弁会社(名称:SBI Circle Holdings株式会社)の設立に向けた契約を締結しております。

 SBIホールディングスとSBI新生銀行は、今回の出資を機に、Circle社とのこれまでの取り組みをより一層加速させ、日本の既存金融エコシステムにUSDCを広く統合するためのプラットフォームの構築をグループ一丸となって目指すべく、さらなる協業を検討してまいります。

以上